【バレエの基本動作を解説】美しくさせるためのコツとは?

EYS-KIDS編集部

まずはバレエの基本動作を確認

バレエの基本動作とは、どのようなものでしょうか。初めてバレエを習うのであれば、知っておきたいと思う人は多いでしょう。

バレエには、基本的な足と手の動作(ポジション)があります。 基本動作を学びながら、正しい体の使い方を身につけていくのです。覚えるべきことはたくさんありますが、最初から全て覚えるのではなく、段階を経て繰り返すことが大切になります。

本記事では、バレエレッスンの流れ、足と手の基本動作を解説します。基本動作を美しくさせるためのコツも踏まえて、参考にしてみてください。

基本動作を学ぶバレエレッスンの流れ

バレエレッスンでは、どのようなことをするのでしょうか。バレエレッスンは、一般的にストレッチ、バーレッスン、センターレッスンと進みます。バレエレッスンの流れを知って、基本動作を身につけるために何が必要となるのか確認しましょう。

①ストレッチ:体を温める

体が冷えていると筋肉が硬くなっていますから、バーレッスンの前に体を温めておく必要があります。また、バレエストレッチは、背筋を伸ばして姿勢を意識して行われることが特徴です。

バレエは全身をくまなく使うので、基本動作でも動きによって筋肉の使い方が違います。そのため、全身の筋肉を引き伸ばして、ほぐしておかなければいけません。教室によってはバーレッスンの後にもストレッチを行うことがあります。

②バーレッスン:基本動作でバレエのための体を作る

バーレッスンは、体づくりのために行われるもので、プロのダンサーでも欠かさないといわれるほど重要なものです。プロのダンサーにとっては、体づくりというよりは、バレエをする体を維持するためといえます。

バー(手すりのような棒)につかまって、基本動作などバレエの要素を学びます。動きは、徐々に大きく、体に負荷がかかるものへと進みますが、内容的には世界中のバレエレッスンで共通です。

③センターレッスン:基本動作から技を学ぶ

センターレッスンは、バーレッスンでやったことをバーから離れて行います。動きを組み合わせたり、回転、ジャンプなどの複雑な動きに対して、体のコントロールが求められます。

バレエを始めたばかりの子どもは、初日から足のポジション1・2番を行います。回転やジャンプは、決められたポジションから始まって終わるため、将来に向けて基本的な動きを身につけるためです。

音楽に合わせてスキップ、ギャロップ(馬のような走り方)、ジャンプなど、バーレッスンではできない、移動をともなう動きが多く取り入れられます。

世界共通で学ぶ足の基本動作

バレエを習うと真っ先に習うのが、足の基本動作です。足の基本動作には、1〜5番まであります。子どもの場合は、基本動作を全て習得できる柔軟性や筋力が十分ではないので、まず1、2番に取り組みましょう。できる範囲から始めて、少しずつ完成させていくことが大切です。

1番のポジション

バレエを習うと、真っ先に習うのが足の基本動作です。足の基本動作には、1〜5番まであります。子どもの場合は、基本動作を全て習得できる柔軟性や筋力が十分ではないので、1、2番に取り組みましょう。できる範囲から始めて、少しずつ完成させていくことが大切です。

2番のポジション

1番ポジションから、1~1.5足程度の間をあけて真横に開きます。開いた状態で、膝を曲げずにつま先立ちができるか確認しましょう。膝から引き上げるようにすると、姿勢が安定します。

3番のポジション

5番ポジションの応用です。1番ポジションから、どちらかの足のかかとを別の足の土踏まず辺りまでずらしたます。さらに、1番ポジションに戻して、後ろにあった方の足を前になるようにして、同様に行いましょう。

4番のポジション

5番ポジションの応用です。1番ポジションから始めて、前になる足を1足分ほど間をあけて、平行になるようにします。後ろにあった方の足を前になるようにして、同様に行いましょう。

足裏が浮きやすく、重心を両足の中央に置くことが課題になります。正面を向いたときに膝に力が入りすぎることがあるので、つま先を少し開いて膝を伸ばすようにしましょう。

5番のポジション

1番ポジションから、どちらかの足をもう一方の足に対して、平行になるよう真横になるようにします。後ろにあった方の足を前になるようにして、同様に行いましょう。だからこそ、バレエは体を細く引き上げていないと立てないものでもあります。

上半身がねじれやすく、非常に不安定なポジションなので、完全な形に習得するまでに時間が必要です。始めのうちは、平行より角度がついてもいいので、足を深く交差させることを意識しましょう

子どものレッスンで始めに学ぶ手の基本動作

バレエの手の基本動作は、足と違って流派によって違いがあるため、番号ではなく名前がつけられています。じっとしたまま手の基本動作ができても、踊るとなると、足に気を取られがちになりやすいです。子どものレッスンでよく出てく手の基本動作を紹介します

アンバー

両腕を下げたところで、手首と肘を内側に曲げて、楕円を作るようにします。肘を外側に貼ることがポイントで、脇に「こぶし1つ分」の空間を作りましょう。

アンナバン

両腕で楕円を作り、みぞおちの前まで上げます。デコルテが美しく見えるように、肩から指先まで滑らかに伸ばすことがポイントです。

アンオー

アンナバンの状態から、頭の上まで腕を上げていきます。肘から上げていき、腕や小指が視界に入るようにするのがポイントです。

【バレエ上達が早くなる】基本動作を美しくさせるコツ

基本動作を美しくさせるにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

一つひとつの動作は、ゆっくりと行いましょう。勢いをつけたり、力を入れすぎてはいけません。優雅さは、ゆっくりとした動作と緩やかな呼吸から生み出されます。

鼻から大きく息を吸って、息を吐きながら動かしましょう。また、全身が映る鏡を見ながら、姿勢や動作を確認するのもよいです。これらを意識するだけで、基本動作が美しくなり、上達が早くなります。

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終わりに

基本動作は形を整えるだけではなく、正しい体の使い方を身につけないと、美しいバレエを踊ることはできません。適切な指導のもと、段階を経て基本動作を習得しましょう。

バレエを始めたばかりの子どもは、音楽に合わせて体を動かすことの楽しさを感じることから始まります。

さまざまな動きと組み合わせて踊れるように、正しく基本動作を覚えていきましょう。

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