「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」は子供たちがガチで楽しめるファミリーコンサートだった。

3月31日(日)、EYS銀座スタジオで「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」が開催されました。音楽会といっても、普通の音楽会とはちょっと様子が違います。プロの演奏家による生演奏のアンサンブルに合わせて、歌ったりリズム遊びをしたり、子供たちがパパやママたちと一緒になって楽しめる親子のためのイベントです。

何を隠そう、かつて私も“子供のための音楽会”なるもので何度かピアノ伴奏のお仕事をさせていただいたことがありました。そのときは、子供たちの反応がどうもいまひとつで、大人が子供を音楽だけで楽しませようとすることの限界を感じていました。

ところが今回、子供たちが音楽を純粋に“楽しむ”風景を目にすることに!あらためて音楽の力を実感することになったイベントの魅力を掘り下げてご紹介します。

■子供のための演奏会「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」とは?

「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」のイベント概要

「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」の対象年齢は、0歳から10歳くらいまで。そしてその子供たちのご家族。普段はなかなか触れる機会がない弦楽器の演奏を至近距離で聴くことができるほか、バイオリン、ビオラ、チェロそれぞれの音色を紹介するコーナーもあって、楽器についての知識を深めることができます。子供はもちろん、大人も一緒に音楽を身近に感じることができるようにプログラムされています。

便宜上「音楽会」と銘打ってはいますが、じっくり演奏を視聴するのが目的ではなく、完全参加型。演奏者と一緒になって歌ったり、リズム遊びを楽しんだりしてもらおうというのが趣旨で、子供たちにリズム遊びを促すリトミックの要素を含んだイベントになっています。

リトミック要素が加わったEYS子供の音楽会

リトミックとは、音楽と楽しく触れ合うことで子供たちの潜在的な能力の発達を促す教育のこと。自然な表現方法である音楽を通じて働きかけることで、音楽だけでなく、身体的・感覚的・知的能力をも育み、豊かで可能性に満ちた人格の形成を助けるといわれています。

子供の健全な発達に影響を及ぼすかもしれないということがわかって以来、リトミックという言葉が広く使われるようになり、教育現場に取り入れられる例も増えてきています。子供だけでなく高齢者向けの教室も増加傾向に。とはいえ、一般にリトミックを実践している教室というと、ピアノなど鍵盤楽器を使うのが一般的。「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」のように弦楽四重奏が登場するのはとても珍しいようです。

しかも、それぞれがプロとして活躍される一流の演奏家の方々ばかりだから、当然のことですが、演奏の完成度が高い。初めて耳にする楽器の生音は、子供たちの音感を形成するうえでの基礎をなすことになるわけですから、音程に揺らぎがない正確な音と触れ合る経験は、敏感な子供たちの耳にとってとても大切なはずです。

演奏家のみなさんがステージ向けの本格的なドレスをお召しになられていたのも印象的でした。一般的なリトミック教室では、先生たちが動きやすさを重視した服装になることが少なくありません。

一方、「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」では華やかなドレスがまばゆい照明の光を浴びてキラキラ輝き、視覚を満足させてくれます。思わず、手を伸ばして触ろうとする女の子もいたほど。あちこち移りやすい子供たちの関心をひきつけて、音楽会の最後まで飽きさせません。

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■アニメからモーツァルトまで。子供たちが最後までまるっと楽しめるプログラム

「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」に参加させていただいていちばん驚いたのが、プログラム構成の巧みさです。今回のイベントでは、弦楽メインの10曲が演奏されました。

・アンパンマンのマーチ

・夢をかなえてドラえもん

・さんぽ

・アイネクライネナハトムジーク アレグロ

・タイプライター

・交響曲「驚愕」

・ワルツィング キャット

・道化師のギャロップ 

・おもちゃのチャチャチャ

・となりのトトロ

モーツァルトやハイドンの名曲だけでなく、子供たちが大好きなアニメソングや童謡を交えてバラエティに富んだ選曲。

上品なピアノ四重奏に飽きてきた頃に、タイプライターのタイプ音やベル音が鳴り響く管弦楽曲「タイプライター」を挟んだり、「ワルツィング キャット」や「道化師のギャロップ」のような動物の動きが感じられる曲を盛り込んで身体運動を促したりと、子供たちを最後まで退屈させません。

全体のボリューム感も子供たちにはほどよいらしく、中盤でだれることもなく、眠ってしまう子もいない。音楽会が終わった解放感から突然駆け出すような子もいません。

■“うたのおにいさん”顔負けの進行ぶりに子供たちは前のめり!

マ、マジックが起きた!?

「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」では、プログラム構成や曲アレンジをされている方が当日の進行役も兼任なさっているのだそう。そして、ピアノ演奏やタイプライター演奏も担当なさっています。編成力やアレンジ力に劣らず、そのMCとしての力量もお見事!魅力あふれるパフォーマンスで子供たちを強力に惹きつける存在感は、テレビで観る“うたのおにいさん”越えといっても過言ではないほどでした。

演奏家としてだけでなくMCとしても(聴き手の心理を先読みするかのように)場を一つにまとめあげる鮮やかな腕前は、人並み外れた演奏技術はもちろん、幾多の場数で培われた経験と知性に裏打ちされたものに違いない!これまでいろんなところで様々な聴衆を相手に修練を積んでこられたであろうことは、想像に難くありません。

進行役や演奏家のみなさんによる本格的な演奏に耳を傾けるうちに、子供たちは自ずと身体全体でリズムを享受し始めます。身体を揺らす子や、くるくる回り出す子、隣の子と手をつないだり抱き合ったりする子も。

ごく自然なかたちで、協調性のようなものが生まれる様子は、音楽的な素養とアイドル的な魅力を兼ね備えた進行役(魔法使い)の“マジック”を目の当たりにしているよう。こんな方々が音楽の先生だったらよかったのに。そう思わずにはいられない、貴重な体験でした。

現在、小学校では体育の時間に身体を使って自己表現することを目的とした「表現リズム遊び」の授業が行われています。表現力や向上心、感受性などを育むには、むしろ音楽からのアプローチのほうが効果的なのでは?と考えさせられました。

前のめりになった子供たちをご覧になったパパやママたちの感想は?

「子供が夢中で楽しんでましたね。来てみてよかった。」「NHKおかあさんといっしょのファミリーコンサートみたいで楽しい。」「自分のほうが楽しんでいたかも……。」「子供と触れ合う機会がもてた」と参加された親御さんの反響も上々です。

質の高い音楽に触れることができて、子供たちはもちろん大人も一緒になって楽しめる「親子で楽しむ0歳児からの音楽会」。次回は、ジャズの子供音楽会が企画されているそうです。リトミックに関心がある方も、そうでない方も、ぜひ参加してみてください。

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