ピアノを習っていると、「もっと力を抜いて!」と指導されることが度々あります。力を抜いて演奏する方法、いわゆる「脱力」は、演奏テクニックの中でも重要です。
しかし、「力を抜いて」と言われても、どのように力を抜けば良いのか分からないと悩む子供は多いもの。実際に、「ママ、力ってどうやって抜くの?」と聞かれたことはないでしょうか?また、力が入っている状態でも「力抜いてるもん!」と、本人は抜いているつもりになっている場合もあります。
そこで今回は、ピアノのテクニックの中でも重要な「脱力」について、重要な理由と脱力の教え方を解説します。
ピアノの「脱力状態」の重要性
そもそも、なぜピアノの演奏で「脱力状態」は重視されるのでしょうか。
ピアノの鍵を叩く際に、力を入れ過ぎていると、「ダァンッ!」と無駄に大きく響きの悪い音になってしまいます。「でも、プロの人がそうやって力強く鍵盤を叩いているシーンもあるけど?」と疑問に思う人もいるでしょう。
ピアノの演奏では、あえて力強く鍵盤を叩いて演奏するシーンはありますが、実はプロが鍵盤を叩いているときは、手首やひじを使って力を上手に逃がしています。そのため、鍵盤を強く叩いていても、よく響く音が出るのです。
「脱力状態」は、音以外にも影響を及ぼします。柔軟性のないものは、割れたり折れたりしやすい性質があり、例えばプラスチックの下敷きとガラス板があったとして、同じように曲げると柔軟性の少ないガラス板の方が先に割れてしまいます。
柔軟性のないものが割れたり折れたりするのは、人間の肉体も同じです。力が入って硬直した指は、怪我をしやすくなってしまいます。
また、無駄に力を籠めることで、疲れてやすくなり、長く演奏を続けることができません。さらに筋肉が硬直していると、動きがぎこちなくなり、演奏スピードが落ちてしまいます。
これらの理由から、ピアノを弾く際は無駄な力を抜いてリラックスした状態でいることが大切なのです。
子供のピアノで「脱力」が重要な理由
脱力は、子供のピアノレッスンではとくに重要とされています。その理由を見てみましょう。
子供の頃に付いたクセは抜けにくい
あなたにも、1つか2つは子供の頃から抜けないクセがあるでしょう。子供の頃に身に付いたクセは、大人になっても残りがちです。
そのため、子供の頃に力を入れて演奏するクセが付いてしまうと、後々困ることになってしまうのです。
子供の未発達な指や腕は痛めやすい
先に、力が無駄に入った手指は怪我をしやすいと述べましたが、子供の場合は身体が未発達であるため、とくに怪我をしやすいのです。
そして、子供がピアノで手指を痛めてしまうと、最悪骨が曲がってしまうことも。また、子供がピアノを嫌いになってしまう可能性もあるので、脱力状態を教えて怪我を防ぐことが重要なのです。
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子供への脱力方法の教え方
子供のピアノ演奏において、脱力状態はとても大切ですが、「力を抜いて」と言うだけではなかなか伝わりません。子供に脱力状態を伝える際は、分かりやすく伝えることが重要です。
「ボールを投げる感覚」と「例え」で教える
「力を抜く」というのは、抽象的な伝え方です。子供に伝えるときは例えを使うと良いでしょう。軽いボールや風船を投げる感じというと分かりやすいですし、実際に投げさせて、「これが力を抜いた感じだよ」と伝えてあげるとベストです。
手を裏返して脱力状態を体感させる
家にボールや風船がない場合は、鍵盤の上に手のひらを上に向けた状態で投げ出させてみましょう。そして、脱力状態のまま、手首をひねって鍵盤に指を向けさせます。
鍵盤に指が付いていると、ついつい力を入れてしまいますが、手を裏返し、指を空中に投げ出させることで力を抜くことができるのです。
水の中で腕を浮かせる
水の中で浮かぶためには、身体から力を抜く必要があります。そのため、水の中で腕を浮かせてみることでも、脱力状態を体感させられます。家でお風呂に入っているときなどに、お湯の中で腕だけを脱力して浮かせる練習をさせてみてくださいね。
子供に脱力させやすくする方法
子供に脱力の感覚を教えても、レッスンや演奏会の前は緊張して脱力しにくくなってしまいます。子供がなかなか脱力できていないと感じたら、脱力させやすくする方法を試してみてくださいね。
レッスンの前に全身脱力の準備運動をする
スムーズに脱力するためには、筋肉をほぐしておく必要があります。レッスン前には腕や足をブラブラさせて、脱力の準備運動をしておきましょう。
子供のピアノ教室はEYS-Kidsがおすすめ
子供にピアノを習わせるのであれば、「脱力」をしっかり教えてくれる教室を選びましょう。子供のピアノ教室は「EYS-Kids」がおすすめですよ。EYS-Kidsがおすすめの3つの理由を詳しくご紹介します。
正しい弾き方を分かりやすく指導
EYSの講師は、自らも音楽家として活躍するプロばかりです。実際の演奏で培った、正しい演奏方法を分かりやすく説明してくれるので、子供が間違った演奏方法を身に付けてしまう心配がありません。
子供と相性の良い講師をじっくりと探せる
腕の良い講師を探すことも大切ですが、講師と子供の相性も重要なポイントです。もし、子供と講師の相性が合わなければ、レッスンはつまらないものになってしまいます。
EYSでは、もしも子供がレッスンをつまらないと感じた場合、無料で別の講師でレッスンを受け直すことができます。また、他の生徒から寄せられた講師の口コミ情報も確認できるため、子供と相性の良い講師をじっくりと探すことができるのです。
子供一人一人に合わせたカリキュラム
EYS-Kidsでは、画一的なカリキュラムでは、子供の才能を十分に伸ばせないと考えています。そこで、子供一人一人に合わせたカリキュラムをご用意。子供の伸ばすべきところは伸ばし、苦手部分はしっかりと改善できるようにサポートを行います。
ピアノの無料プレゼントもある
音楽の習い事でネックなのが楽器の値段。楽器は高価な物が多く、ピアノの場合は安い物でも10万円以上、高機能な物では数十万円かかってしまうことも。
そのため、ピアノを習わせたいけれど、金銭面的になかなか難しいということもあるでしょう。
EYSでは、入会者にはなんと楽器を無料でプレゼント。ピアノではアップライトピアノか電子ピアノを選ぶことができます。電子ピアノは音漏れの心配がないので、部屋の防音設備が整っていないという場合も心配ありません。
楽器が無料になれば、初期費用を大幅に抑えることができるので、ピアノを始めるためのハードルも下げることができますね。
まとめ
ピアノを演奏する上で、余分な力を抜く「脱力」は重要なテクニックです。脱力することで、演奏スピードが上がり、怪我のリスクを下げることができます。
とくに子供はクセがつきやすく、未発達な身体は痛めやすいので、脱力する方法をしっかりと教えなればなりません。ぜひ、今回ご紹介した方法で子供に脱力を覚えさせてくださいね。
また、子供をピアノ教室に通わせる場合は、脱力を含む正しい弾き方を教えてくれる教室を選びましょう。EYSでは、プロの講師が正しい弾き方を分かりやすく教えます。無料体験レッスンもあるので、ぜひ一度プロの指導を体感してみてください。