「子供にバイオリンを習わせたいけれど、どうしたら興味を持ってくれるか分からない」
という親御さんは多いのではないでしょうか。
バイオリンはなるべく小さいうちから始めた方が良いと言われていますが、子供がバイオリンに興味を持ってくれなければ、習わせるのは難しいですよね。
そこでこの記事では、子供にバイオリンへの興味を持たせる方法をご紹介します。また、そもそもなぜバイオリンは早めに始めると良いと言われているのか、その理由についても解説しますので「なんとなく早い方が良いと聞いたから」という親御さんはぜひ理由をチェックしてくださいね。
バイオリンは2~3歳から始められる
バイオリンを習うのは早ければ早いほど良いとは言え、あまりに小さいうちは習わせることはできません。では、バイオリンは何歳くらいから始めることができるのでしょうか?
答えは「2~3歳」からです。バイオリンは手でしっかりと楽器を持ち、演奏する楽器なので、物をしっかり持てる年齢でないとそもそも演奏ができません。2歳くらいになれば、物をしっかりつかむこともできるので、習い始められるでしょう。
目安としては、子供用のバイオリンの一番小さいサイズが持てるかどうかです。
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バイオリンを習うのは早い方が良い理由
バイオリンは2~3歳から始められることが分かりましたが、そもそもなぜそんなに早くから習わせた方が良いのでしょうか?その理由は2つあります。詳しく見てみましょう。
長い時間をかけて身体に習慣をつける必要があるから
バイオリンは練習したらすぐに弾ける楽器ではありません。まずは持ち方や姿勢をマスターし、それからやっと弾き方の練習になります。
このようにバイオリンは長い時間をかけて身体に習慣をつけながら練習する必要があるので、なるべく小さいうちから始めてバイオリンの持ち方や弾き方のくせをつけるのが良いのです。
バイオリンを習うことによって様々なメリットがあるから
バイオリンを習うことで、様々なメリットが得られることも、早めに始めたい理由です。具体的にはどのようなメリットがあるのか、ご紹介しましょう。
集中力が身に付く
バイオリンは左手で弦を押さえて音を調節しながら右手で弓を引いて音を出します。左右の手がバラバラの動きをするため、非常に高い集中力が必要です。
そのため、バイオリンを習うことで集中力が自然と身に付きます。集中力が身に付けば、勉強や大人になってからも仕事など他のシーンでも役立ちますよ。
音感が身に付く
バイオリンは自身で音を作り出す楽器なので、音感も身に付きます。また、この音感を極めることで、耳で聞いた音を再現できるいわゆる耳コピ力も身に付くのです。
精神面が鍛えられる
バイオリンは簡単に弾ける楽器ではないので、数ある楽器の中でも練習は難しいレベルと言えるでしょう。思うように弾けなかったり、ライバルに先を行かれたりと悔しい思いをすることが多々あります。
しかし、その悔しい思いから「絶対弾けるようになる」「次のコンクールではライバルより上位をとりたい」と向上心が生まれ、精神面が鍛えられ強くなります。
姿勢がきれいになる
コンサートで見るバイオリン奏者は、スッと背筋を伸ばして美しい姿勢ですよね。バイオリンは「魅せる楽器」とも言われ、音色はもちろん、楽器を弾いている姿も演奏の一部なのです。
バイオリンはピアノなどの一定の方向のみを向く楽器ではなく、演奏する際はどの方向から見ても美しく見えるよう、全ての方向に注意しなければいけません。
また、正しく美しい姿勢で弾いた方が、良い音が出ます。そのため、バイオリンを演奏する際は姿勢にも気を付けなければならないのです。
そのため、バイオリンを続けていれば、自然と背筋の伸びた美しい姿勢も身に付きますよ。美しい姿勢は見た目が良いだけではなく、猫背が原因のストレートネックなどを防ぐことができるので、小さいうちから身に付けることがおすすめです。
子供にバイオリンへの興味を持たせるには?
子供のバイオリンは早めに始めた方が良い理由を解説しました。しかし、肝心の子供がバイオリンに興味を持ってくれないと何も始まりませんよね。
そこで子供にバイオリンへの興味を持たせる方法について解説します。
バイオリンのおもちゃを与える
子供はおもちゃから物事に興味を持ち始めることが多いです。有名な楽器奏者の中にも、子供の頃に買ってもらったおもちゃの楽器が楽器奏者になるきっかけだったという人もいます。そのため、まずは子供にバイオリンのおもちゃを買ってみましょう。
まずは本当におもちゃっぽいもので構いません。バイオリンは楽しいものと認識してもらうことが大切だからです。
ある程度おもちゃに慣れたら、本格的な子供用バイオリンに移行すると良いでしょう。
バイオリンが登場するアニメや絵本を見せる
小さい頃、テレビアニメの主人公に憧れた経験はありませんか?子供はアニメやドラマの主人公に憧れやすいので、そこを利用するのも手ですよ。
バイオリンが登場するアニメやドラマを見せることで、主人公に憧れ「こんな風に弾いてみたい!」と子供が思えば、練習に意欲的になってくれるでしょう。
バイオリンが登場するアニメや絵本は多くありますが、とくに小さい子にはバイオリンを奏でるヒーローやヒロインが登場するような、バイオリン=かっこいいと思えるようなアニメがおすすめです。
同年代の子供がバイオリンを弾いている姿を見せる
子供は同じ歳くらいの子供や、少し年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんがしていることに興味を持ちやすいです。
そこで、そのくらいの歳の子がバイオリンを弾いている姿を見せてみるのも効果的ですよ。自然と「あの子は何をしているんだろう?」「自分もやってみたい!」と思うでしょう。
今はYouTubeなどの動画サイトに楽器練習の様子やコンクールの様子を投稿する人が多いので、それを見せるのが良いでしょう。
しかし、もしも近くに見学ができるバイオリン教室があるのなら、ぜひ生で見せてみてください。やはり、画面越しより生で見た方が迫力がありますし、実際に目の前に楽器があることで触れてみたいと思いやすいからです。
見学の際は良い思い出を作るとなお良し
もしも見学に行くのであれば、その際についでに外でランチを楽しんだり、帰りにケーキを食べたり、おやつを買って帰ったりなど、良い思い出も作りましょう。そうすることで、バイオリンに良いイメージを付けることができます。
子供のうちは単純なので、良いイメージがついたバイオリンにより興味を持ちやすくなります。教室に通わせ始めるときも、子供は(あのバイオリンを弾くところに行けばまた良いことがあるかも)と思わせられ、スムーズに通わせ始められるでしょう。
まとめ
バイオリンは子供にとって、集中力が上がったり、正しい姿勢が身に付いたりとメリットがたくさんあります。また、長い年月をかけて身体に習慣をつけることでやっと弾けるようになるので、始めるのは早めの時期が好ましいです。
ただ、バイオリンを始められる年齢の2~3歳は、バイオリンにそこまで興味がないこともあります。興味が薄いと練習に熱が入りませんし、長続きもしにくいです。
そこで、バイオリンを習い始めさせる前に、子供にバイオリンへの興味を持ってもらうように工夫する必要があります。ぜひ、今回ご紹介した方法で、上手にバイオリンへの興味を引いて、楽しくレッスンを始められるようにしてくださいね。