子供の音域はいつから発達する?年齢に合わせた曲の選び方を解説

子供の身体は未発達な状態です。当然、声帯も発達途中であるため、音域は大人ほど広くはありません。音域の幅は成長によって徐々に広がっていきます。

子供と歌を歌ったり、教えたりする際、子供が出せる音域に合った歌を選ぶことは重要です。今回は子供の音域について、発達する時期や年齢に合った歌の選び方を解説します。

子供の歌は音域が合ったものにするべき理由

なぜ、子供の歌は音域に合わせたものを選ぶことが重要なのでしょうか。その理由には、「声帯に負担がかかってしまう」、「怒鳴るような歌声になってしまう」、「子供が音楽を嫌いになってしまう」という3つが挙げられます。

声帯に負担がかかってしまう

例えば、あなたが女性なら思いっきり低い声を、男性ならば高い声を出そうとしてみてください。のどが痛いと感じませんか?自分の出せる音域に合わない声を出すと、声帯に負担をかけてしまいます。

まして、子供の声帯は傷付きやすいので、無理に合わない音域の声を出そうとすると、のどを痛めてしまいます。

無理に続けるとのどの病気の原因に

子供に無理に合わない音の声を出させ続けると、のどが腫れたり、小児嗄声(しょうにさせい)という、小児期に声がかすれた状態が慢性的に続く病気になってしまったりします。ひどい場合はポリープの原因となってしまうこともあるのです。

声帯は一度傷付くと、元に戻ることはありません。子供の声を一生台無しにしてしまわないためにも、決して無理な声を出させてはいけないのです。

怒鳴るような歌声になってしまう

本来、子供の歌声は柔らかく静かですが、無理に合わない音域の声を出そうとすると、大声を張り上げることになります。

それを続けた結果、まるで怒鳴るようにしか歌えなくなってしまうことがあるので、注意が必要です。

歌えないと子供が音楽を嫌いになってしまう

自分が思った通りに歌えないと、つまらないですよね。子供は大人よりも飽きっぽいところがあるので、音域が合わず、上手に声が出せなかったり、歌えなかったりすると音楽自体がつまらなく感じ、嫌いになってしまうことがあります。

子供の音域の成長度合いとは?

子供の音域は年齢を重ねるにつれ広がっていきますが、どのように広がっていくのか具体的に解説します。

2歳ごろは個人差が大きい

子供は2歳ごろになると、ド~ソ辺りの高音を出せるようになります。そのため、歌もこの辺りの音域がメインのものを選ぶと良いでしょう。

しかし、このころは出せる音域の広さの個人差が大きいため、ド~ソよりも高い、あるいは低い音が出せる場合もありますし、逆に出せない場合もあります。

そのため、子供と歌を歌う時は様子を見て、無理なく歌えているかチェックしましょう。

小学校入学までに1オクターブほど広がる

2歳ではド~ソまでくらいしか出せなかった声も、小学校に入学するころには1オクタープほどにまで広がります。また、このころは女の子と男の子で音域に差が表れ出す時期でもあります。ちなみに、女の子の方が男の子よりも広がる音域の幅は広いと言われています。

年齢別:音域に合わせたおすすめの歌の選び方

子供の音域の広がり具合は年齢によって異なります。年齢別に音域に合わせたおすすめの歌の選び方を解説するので、どんな歌を教えたらよいのか迷った際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

0歳:語りかけるような歌

0歳児はまだ歌うことはおろか、喋ることもできません。しかし、聴覚は6か月ごろから大人と同じ程度まで一気に発達します。

そのため、歌わせることはできませんが、代わりに歌をたくさん聞かせて音楽能力を養いましょう。0歳児には、「あしたてんきになーれ」などの語りかけるような歌を聴かせることで、子供とのコミュニケーションをとることができます。

1歳:節を感じられる歌

1歳になると、旋律は調子外れではあるものの、歌を歌えるようになります。また、リズムに合わせて手遊びや簡単な運動を取り入れることで、音を身体の動きで表現する楽しさも覚えます。

そこで、1歳児には例えば「むすんでひらいて」や「かたつむり」のような、ごく簡単な手遊びができる歌を聴かせると良いでしょう。

2歳:リズムを感じられる歌

2歳児は1歳のころに比べて、歌の調子やリズム感が大きく成長します。そのため、「パンダうさぎコアラ」や「コロコロたまご」など、1歳のころより複雑な動きをする歌を選ぶのがおすすめです。

3歳:生活と関りのある歌

3歳になるころには、子供は生活の中で様々な自分なりの楽しみを見つけ出します。「おべんとうばこのうた」や「おおきくなったらなんになる」など、生活に関わりのある歌がおすすめですよ。

4歳:想像力を使う歌

4歳児はこれまでと比べて、歌える音域が広がり、音程やリズムもより正しくとれるようになります。そして、歌詞に出てくる登場人物の気持ちになって歌うというように、想像力を働かせることもできるようになるのです。

「パンやさんにおかいもの」や「やおやのおみせ」など、登場人物になり切って歌える歌を選ぶと良いでしょう。

5歳:踊り付きの歌

5歳になると、出せる音域はかなり広くなり、幼児向けの歌ならば大抵のものは歌えるようになります。音楽に合わせて身体を動かす余裕も出てくるので、この時期の子供には、踊り付きの歌で手遊びやダンスもさせると良いでしょう。

また、簡単な英語の歌もおすすめです。小さいころから英語と触れ合うことで、将来英語を学ぶ際に抵抗なくスムーズに学ぶことができますよ。

5歳には「かみなりどんがやってきた」や「Head Shoulders Knees and Toes」などがおすすめです。

子供に無理のない歌のレッスンはEYS-Kidsがおすすめ

子供の出せる音域は年齢によって異なるので、子供に合った曲を探すのはなかなか大変ですよね。また、その歌が子供に合っているかどうか見極めるのも難しいでしょう。

EYS-Kidsでは、指導経験豊富な講師が、子供にぴったりの歌でレッスンするので、無理なく音楽能力を伸ばすことができます。

リトミックコース:経験豊富な講師が担当

0歳からでもレッスンを受けられるリトミックコースでは、リトミックの指導経験豊富な講師が担当します。

これまでに行ってきた指導経験から、子供に無理のない歌を選び、音楽の楽しさを伝えながら才能を引き出します。

EYS-Kidsのリトミックは、通常の日本語の他に、英語リトミックのコースもあります。小さいころから英語に触れさせたい、将来バイリンガルを目指したいという場合は、英語リトミックコースがおすすめですよ。

ボーカルコース:一人一人に合わせた指導

少し大きい子供ならば、ボーカルコースがおすすめです。一人一人に合わせたカリキュラムを設定するため、弱点は克服し、長所はしっかり伸ばすことができます。

まとめ

子供の出せる音域は、赤ちゃんのころは非常に狭いですが、年々広がっていきます。そのため、子供が小さいころは、1、2歳しか違わない子供が出せる音でも、出せないことがあるのです。

子供が出せない音域の声を無理に出させようとすると、声帯を傷付けてしまう危険があるので、絶対に無理はさせないようにしましょう。

子供に無理をさせずに音楽を教えたいのであれば、EYS-Kidsにお任せください。指導経験豊富な講師が、お子様に無理なく楽しめる音楽レッスンを致します。無料体験レッスンもあるので、ぜひお試しください。

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