子どもにピアノに行きたくないと言われたら?
子どもに突然「ピアノに行きたくない」と言われたら戸惑ってしまいますね。始めたばかりならなおさらでしょう。子どもがピアノに行きたくないのはなぜでしょうか。こんな時、親としてどのような対応をとるべきでしょうか。
また、子どもの「ピアノに行きたくない」は、辞めたいのサインかもしれません。でも辞めさせてから本当は辞めたくなかったと言われても後悔してしまいますね。行きたくないと辞めたいを見極めるにはどうしたらよいのでしょうか。
そこで、子どもがピアノに行きたくない原因と親が取るべき対応について解説します。合わせて行きたくないと辞めたいを判断するポイントご紹介します。これは、子どもの気持ちを知る上で大切な視点ですから、ぜひ参考にしてください。
子どもがピアノに行きたくない原因は?
疲れている
保育園や幼稚園と他の習い事などスケジュールがいっぱいになって疲れがたまっているとピアノに行きたくないと思ってしまいます。
疲れていたり眠かったりするとグズって泣くなどネガティブになりがち。その上、語彙が少ないので疲れの程度や体の状態を上手に伝えることができません。
ひどく疲れているときは体を休めることを優先してあげましょう。
遊びたい
友達と遊びたい、観たいTVがある、ゲームがやめられないといった遊びたい気持ちを切り替えられないと、子どもは目先の楽しみを優先しがちですから、ピアノに行きたくないと思うことがあるでしょう。
子どもにとっては遊びの時間も必要です。遊びの時間と習い事の数や時間帯を見直してあげることも大切になることもあるかもしれません。
面倒くさい
ピアノに出掛けて行くこと自体が面倒くさい、準備や着替えがあればなおさらのこと。どしゃ降りの雨だから面倒になるということも…。
面倒だと感じるのは別の原因がひそんでいることがあります。例えば、疲れや体調不良。子どもの様子を細かく観察してあげましょう。
イヤなことがあった
お友達とケンカしたというようなことがあって、イヤな気持ちを引きずっていて、ピアノ教室に行く気分になれないということもあります。
子どもは気持ちの切り替えが弱いので、それはそれでこれはこれとスムーズにいきません。ピアノに行ったら楽しいなどモチベーションが上がる一言で切り替わることもあります。
ピアノが上達しない
子どもにとって上達しないというのは憂鬱ですよね。でも練習不足なのかレッスン内容が難しすぎるのか、先生とソリが合わないのか、上達しない理由はさまざま。もともとピアノが好きじゃなかったのならなおさらでしょう。
練習不足や内容が難しすぎて上手く弾けないから行きたくないのであれば、上手くなりたいの裏返しともいえます。先生に相談したり練習に付き合ってみると、子どもは行ってみようと思えるかもしれません。
ピアノに行きたくない子どもへの対応
子どもの話を注意深く聴く
まずは、子どもになぜ行きたくないのかを聞いてあげることが大切です。たとえ親が大したことではないと思っても、子どもなりの理由に寄り添って共感してあげてください。共感してもらえると安心して落ち着くこともあります。
言葉で上手く伝えられない子どもには、先に紹介した原因を参考に子どもの気持ちを引き出してあげましょう。スキンシップしながら話を聞いてあげるのもおすすめ。
改善できることを話し合う
「行きたくない」だったら「辞める」と結論を急がずに、改善できることを話し合いましょう。原因がわかれば対応できることもありますから。
改善のポイントは、子どもが親にどんなサポートを求めているか。子どもが納得できる改善策でなければ逆効果になってしまいます。改善できたら、声かけも必要ですが、見守ることも同じくらい大切です。
ひとまず休ませるのもあり
改善できることは改善したものの状況が変わらない場合は、ひとまず教室を休ませてみるのも1つの考えです。休会制度があれば利用することも考えてみましょう。
少し時間をおいて、自宅で好きな曲を弾いたりママやパパが弾いてみたり、ピアノへの気持ちが薄れないようにしながら楽しみましょう。
辞めたいなら辞めてもいいと伝えることも
子どもへの対応でNGなのは、子どもの気持ちよりも親の気持ちや考えを押し付けてしまうことです。「今までの月謝がもったいない」「もっと上手になって欲しいのに」は子どもを追い詰めてしまいます。
辞めたいなら辞めてもいいと伝えることも必要な場合があります。子どもの気持ちを尊重して、子どもが自分のこととして考える力を育てましょう。
とはいえ、行きたくないという気持ちが一過性の可能性が強ければ、早い段階から辞めてもいいと伝える必要はないですよね。タイミングを図って伝えるべき言葉です。
過剰に反応しない
子どもの「行きたくない」の原因には、一過性で様子を見ていれば回復するものも多いです。その度に過剰に反応して振り回されないようにしましょう。
子どもの悩みや辛さを気にかけるのは親なら当然のこととはいえ、過干渉では子どもの考える力や自立を妨げてしまいます。子どもが感情的になっているときは、そっとしておいて自分で考えさせる対応がよいと思います。
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行きたくないと辞めたいの判断ポイント
子どもの「ピアノに行きたくない!」に対してイヤイヤ通わせるのも切ないけど、やり抜く力もつけて欲しい……。ひょっとしたら、行きたくないは辞めたいのサインかもしれませんね。
そこで行きたくないと辞めたいの違いについて考えていきます。以下に示したグラフは、0歳から小学6年生までの子どもをもつ親1,751名を対象に習い事に関するアンケート結果のうち習い事が継続している理由についてです。
2018年5月「らくらく連絡網調べ」
習い事が続いている理由は、
1位『子どもが楽しんでいるから』
2位『子どものやる気が続いているから』
3位『好きなこと・得意なことだから』
このアンケートの結果から、子どもの習い事を続けるには子ども自身がが楽しむことが重要といえます。楽しいからこそ「行きたくない」の壁を乗り越えられるのでしょう。
続いて、ピアノに行きたくないと辞めたいの判断のポイントは以下にします。
・行きたくない習い事が子どもの好きなことでなければ辞める
・行きたくない期間が終わらないなら辞める
・他の習い事を始めたいと言ってきたら辞める
以前よりピアノを楽しめなくなっているときの「行きたくない」は「辞めたい」の サインかもしれません。 その段階で上手く対応できれば楽しさを取り戻すきっかけとなる可能性があります。
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最後に
この記事では、子どもが「ピアノに行きたくない」と言ったときの原因と対応について解説してきました。
ピアノなど習い事は、子どもが「行きたくない」と言うことは少なくありません。続けていれば、楽しいことや辛いこともあると思います。そんなときは、今回の原因と対応を参考にしてくださいね。