子どものバイオリンは5歳では遅い?練習方法や注意点も

子どもにバイオリンを習わせたいと思ったとき、多くの親が気になるのは何歳から始められるのかということではないでしょうか。また、プロのバイオリニストを目指すならば3歳からバイオリンを始めなければならないという話を聞き、5歳からではプロは目指せないのかと不安に思う親も多いでしょう。

バイオリンを始める時期は早い方が良いとは言われていますが、子どもの成長には個人差があります。また、いつから始めるべきかについての意見は日本と海外で大きく異なります。

そこで今回は5歳からのバイオリンについて、適齢期についてや練習方法や注意点を解説します。5歳のお子さんにバイオリンを習わせようか迷っているのであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どものバイオリンは何歳から?

子どもにバイオリンを習わせたいと考えたとき、気になるのはバイオリンは何歳から習わせるのが最も良いかということではないでしょうか。

プロのバイオリニストの人は2歳や3歳からバイオリンを弾いていたという人もいます。また、5歳から始めたのではプロを目指すには遅いという意見もあります。そのため、5歳からのスタートではプロになれないのかと不安になる人もいるでしょう。

子どもは何歳からバイオリンを弾けるのか、バイオリンを始めるのにベストな年齢は何歳なのかを見てみましょう。

プロのバイオリニストは3~4歳から始めている人が多い

プロのバイオリニストに対して行われた「何歳からバイオリンを始めたか」というアンケートによると、およそ9割は5歳までにはバイオリンを始めていることが分かりました。そして、バイオリンを始めた時期で最も多いのが3~4歳という結果にもなりました。

子どものやる気次第では年齢は関係ない!

バイオリン教師の中には、5歳からではプロになるのは難しいという人もいます。しかし、プロのバイオリニストの全員が3~4歳で始めたわけではありません。中には5歳以降に始めてプロになった人もいます。逆に2歳からバイオリンを始めさせたものの、プロにはなれなかったり、途中で止めてしまったりした人も。

要するに、プロになれるかどうか、バイオリンを続けられるかどうかは子どものやる気次第なのです。そして、そのやる気を上手にコントロールしてあげるのが親の役目と言えます。

海外では8歳頃から始めてプロ楽団に入団する人も珍しくない

日本では5~6歳以降のスタートではプロは難しいと言われがちです。しかし、海外ではそんなことは全くなく、8歳頃からスタートしてプロ楽団に入団したという人も少なくありません。

このことからも、バイオリンを始めるのは早いに越したことはありませんが、5歳を過ぎたからと言って必ずしもプロになれないわけではないことが分かりますね。

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5歳児のバイオリンの練習方法

5歳児のバイオリンの練習はどのように付き合えば良いのでしょうか。ここでは5歳児のバイオリン練習方法をご紹介します。

短時間でも1日1回はバイオリンに触れるようにする

バイオリンは一朝一夕で上達できる楽器ではありません。毎日少しずつでもバイオリンに触れてコツコツと練習することで上達できるのです。

そのため、例え15分程度の短時間でも、1日1回は練習させるようにしましょう。

日常の習慣を身に付ける時期であることも利用する

4~5歳にもなると、日常の習慣を身に付け出します。毎日バイオリンの練習をさせるには、この習慣を覚えだす時期を上手に利用すると良いですよ。

つまり、日常の習慣と共にバイオリンの練習も習慣化させるのです。練習が習慣化すれば、自然と毎日の練習が続くようになりますよ。習慣化させるためには、毎日決まった時間に練習するようにするようにしましょう。

親も一緒に練習してみる

親にバイオリンの経験がないと、子どもが練習しているのをただ見ているだけという状態になりがち。しかし、子どもは親が一緒に練習してくれることでモチベーションが上がります。ぜひ親も子どもと一緒に練習してみましょう。

例えばYouTubeなどで弾き方を説明している動画があるので、それを参考にしてみると良いでしょう。子どものレッスン本も良いお手本になります。ぜひ子どもとバイオリンを練習してみてください。

子どもが飽きない工夫をする

子どもは5歳にもなると赤ちゃんぽさはなくなり、かなり一人前に近づいた感じがしますよね。しかし、5歳はまだ学校には行っていない年齢なので、小学生ほど集中力はなく、練習にすぐに飽きてしまうこともあります。

練習は子どものペースに合わせて無理に練習させないことが大切ですが、子どものペースに合わせるだけではなく、なるべく練習時間を長くできるように工夫することも大切です。

ご褒美を用意する

まだまだ飽きっぽいところもある5歳児に、飽きずにバイオリンの練習をさせるには、ご褒美を用意するのがおすすめですよ。例えば、練習後におやつを用意するなどです。

もしくは、練習の度にノートなどにシールやスタンプを溜めて、10個溜まればご褒美をあげるという方法もあります。子どもが思わず練習したくなる、練習を頑張りたくなる工夫をしましょう。

ライバルや目標を作る

練習を意欲的にさせるには、ライバルや目標を見つけるのも有効な手段です。5歳にもなると、競争心も芽生えてくるので、そこを上手に利用するのです。ライバルや目標が見つかれば、練習により意欲を出してくれるでしょう。

5歳児にバイオリンを習わせる注意点

5歳からバイオリンを始める場合、どのようなことに注意するべきか見てみましょう。

バイオリンのサイズは子どもに一番合ったものを

5歳頃の子どもの成長は著しく、あっという間に身体が大きくなります。そのため、バイオリンを買い与えるとき、成長を見越して少し大きめのものを買おうとする親もいるでしょう。

しかし、バイオリンは身体に合ったサイズでないと、上手に演奏できません。そのため、バイオリンを買う際はそのときの子どもの身体にピッタリのサイズを選ぶようにしましょう。

しかし、成長に合わせてバイオリンを買い替えるのは経済的な負担がかかりますよね。そんなときはある程度成長が落ち着くまで、レンタル品を使うのもおすすめです。

5歳児は成長スピードに差がつきやすい時期

5歳は心身共に急激に成長する時期です。しかし、その成長度合いには個人差があり、他の子はできることが自分の子はできないということもよくあることです。

周りと比べて焦らないようにする

周りの子を見てみて、自分の子どもだけ出来なかったり苦手なことがあったりすると、遅れている気がして不安になりますよね。

しかし、5歳の成長スピードには個人差があり、後から急激に伸びるということもあります。そのため、周りの子と比べて、焦って「どうしてあなただけできないの?!」と子どもを責めるようなことはしないでください。

子どもを責めてしまうと、萎縮して自信をなくしてしまい、余計に出来なくなってしまうこともあります。自分の子どもを信じて、その子のペースで進めましょう。

5歳児は口が達者になってくる時期でもある

5歳にもなると、口数が増えて親やテレビなどの口真似をし出します。そのため、口が達者になって憎たらしいことを言うのもしばしば。生意気なことを言われると、こちらもつい感情的になって叱ってしまうこともあるでしょう。

しかし、親まで感情的になっては収拾がつかなくなってしまいます。子どもは覚えたての文句を言いたいだけということもあるので、感情的にならず、冷静に対応することを心がけましょう。

まとめ

プロのバイオリニストの多くは3~4歳からバイオリンを始めています。そのため、5歳からのスタートはプロになるには遅いと言われることも。

しかし、海外では6歳以降から始めてプロになる人も少なくなく、子どものやる気や親のサポートの仕方次第では5歳からのスタートでも十分にプロを狙うことはできます。

子どもは5歳にもなると、自我が芽生え色々なことができるようになる半面、口が達者になり口ごたえすることも。ムッとするようなことを言っても、相手は子どもです。親はムキにならず、冷静に対応して上手に練習をさせるようにしましょう。

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