リズム感が苦手でもピアノは弾ける?
リズム感が苦手な子どもでもピアノを弾けるのでしょうか。リズム感に苦手意識をもっている子どもは意外に多いのです。リズムがずれてしまったり、歌の出だしが他の子どもより早かったり遅かったりしてリズムにのれない…。
音楽には「メロディー、ハーモニー、リズム」という三要素があって、ピアノを演奏する上でリズム感は重要な要素なのです。とはいえ、リズム感が苦手だからとピアノを諦めるのではなくリズム感を磨けばよいのです。
そこで、家庭でリズム感の基礎を作りと子どものリズム感を養う有効な方法についてご紹介します。楽しみながら簡単にリズム感が養えるので、ぜひ確認してください。
子どもがピアノを始める前からリズム感の基礎作り
音楽に合わせて体を動かす
音楽に合わせて手をたたいたり、踊ったりして体を動かしましょう。リズムやテンポを体で感じて表現します。
DVDや動画を観ながら真似をしながら体を動かすことから始めるとよいです。少しくらいズレていても体を動かすことを楽しめるようにしてあげましょう。いきなり踊るのは…という場合でも、子どもは音楽に対して反射的に体を動かすことが上手なので、観ているうちに体が動き出しますよ。
「だるまさんが転んだ」「いすとりゲーム」のように声かけや音楽のタイミングに合わせて動きを変える遊びや「むすんでひらいて」「グーチョキパーでなにつくろう」などの手遊びもリズム感の基礎作りになります。
音楽に合わせて歌をうたう
子どもが、よく知っている曲や好きな歌を音楽(伴奏に)に合わせて歌いましょう。音楽を聴くだけではなく歌うこともリズムやテンポを体で感じることができます。
歌をうたうことが難しい子どもは、タイミングよく声を出すのもよいです。「エイ、エイ」と言ったら「オー」、名前を呼んだら「ハイ」など。他には「アーン」と言ったら「パンチ」とポーズをする、「せーの」の後にジャンプというのもタイミングと動作の組合せなのでリズム感の基礎作りになります。
連弾やアンサンブルをする
ママやパパと一緒にピアノを連弾したり、ギターやドラムなどとアンサンブルをするのも、自分のリズムとママやパパとのリズムに合わせてリズム感や集中力を高めることにつながります。
子どもの歌や童謡以外にも、ママやパパが好きなジャンルの音楽も一緒に聴いて歌ったり連弾することもおすすめです。ジャンルによっては複雑なリズムに親しむことができるからです。日常的に音楽に触れて、音楽の楽しさや面白さとともにリズム感の基礎作りをしてください。
子どものリズム感を養う有効な方法
音楽に合わせて楽器演奏
音楽に合わせた楽器演奏でステップアップさせてリズム感を養う方法をご紹介します。
音楽はCDでもよいですが、市販のリトミック教材を使うと効果的です。リトミックは音楽教育の基礎作りですから、テンポの変化、音の強弱など曲の雰囲気をつかむことができるのでおすすめです。
楽器はタンバリンやタイコの打楽器がリズムや拍子をとりやすいものを選んでください。小さな子ども用に握りやすく作られたものが売られていますから子どもに合ったものを用意してあげたいですね。
リズム譜を使って、一定のテンポ、早さで手拍子をすることから始めて、次に手拍子をしながら、拍を「1.2.3.4」とカウントしてみます。また、反対に手拍子でリズムを叩いて、足で今度は拍をとってみるなど。体全体を使ってリズムの練習をします
メトロノームに合わせて手遊び
カチ・カチ…と音が鳴ってテンポをとってくれるメトロノームに合わせて、一定のテンポでリズム練習をすると効果的にリズム感を養うことができます。
リズム感が苦手な子どもは、一定のテンポを保つことから始めるのが一番です。でもら小さな子どもはメトロノームに合わせて手をたたくだけでは、単調で退屈
なので、手遊びがおすすめです。
手遊びのテンポは、一通りできる速さを少しずつ速くしていきましょう。手遊びを始めるより先にメトロノームを鳴らして「1・2・3・4」とカウントをとりましょう。「イチ、ニーイ、サン、シーイ」と緩いカウントにならないよう気をつけてください。
メトロノームに合わせて言葉遊び
メトロノームに合わせた言葉遊びないは、やや難易度が高いリズム練習になります。2拍子、3拍子、4拍子を言葉で拍を感じるようにします。
メトロノームが常に鳴っていると、次々に言葉が出てこないかもしれません。事前に2つ文字、3つ文字、4つ文字の言葉を子どもと考えて書き出しておきましょう。
ねこ、ぶた、くるま、ピアノ、くつした、クレヨンなどと子どもが知っている言葉を集めて、メトロノームに合わせて手をたたきながら言葉を発していきます。テンポに上手くのって、間を開けないように進められるように、ゆっくりから始めてください。
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ピアノは一定のテンポを保って弾けることを基本とします。音符のリズムを正しく理解してテンポに合わせることに加えて、体全体でリズムや拍子を感じられると音楽的な表現力が増していきます。
それに、ピアノは左右の手が違うリズムを生み出します。リズム感のある演奏は、左右の手のリズムに違和感がなく、テンポにのれているものです。
リズム感の基礎作りは家庭から始めて、ピアノレッスンに進むとリズム感が苦手だから弾けないという心配はなくなります。
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最後に
家庭でリズム感の基礎を作りでは、楽しみながら音楽を感じる体を作っていきます。次の段階ではステップアップさせて、効果的にリズム感を養うために拍子にピッタリと合わせていきます。
ステップアップしていくタイミングや難易度をママが判断して進めるのは大変かもしれません。家庭では、あまり難しく考えないで親子のコミュニケーションとしてリズム感の基礎作りなど楽しんでいただけたらよいと思います。