ピアノでスラーはどう弾くの?
楽譜によく出てくる音楽記号のスラー。どのように弾いたらよいのか意味がわからないということがあるのではないでしょうか。
楽譜には演奏の約束事を記号で書かれています。スラーは演奏の表現には欠かせない大切な記号です。何となく弾いているフレーズがスラーを意識することで印象がガラリと変わりますよ。
そこで今回は、まずスラーの意味を確認して、スラーの弾き方や上手に弾くためのコツを解説していきます。スラーが上手になると表情豊かな演奏になりますから、ぜひチェックしてください。
ピアノの楽譜 スラーって何?
スラーの記号と意味
スラーは、高さが違う2つ以上の音符を結ぶ記号です。ピアノの楽譜によく出てきますが、どんな意味があるのでしょうか。
スラーには2つの意味があります。
◆音のまとまりを示している
スラーがついている始めの音から最後の音までを1つのまとまりとして区切っているのです。
文章を読むときに読点「、」をつけて読みますよね。「、」があると読みやすいし聞きやすいです。スラーは、この読点と同じ意味をもっています。
1つのまとまりとして演奏するために抑揚をつけて弾きますから技術的な意味が含まれています。
◆なめらかに音をつなげて弾く
スラーでつながれている音符は音が切れないようになめらかに弾きます。なめらかに弾くのと音を切って弾くのとでは、全く違う表現になってしまいますね。スラーには音と音を滑らかにつなぐという音楽表現上の意味があります。
スラーを楽譜で確認しよう
では、実際の楽譜を見てスラーを確認しましょう。ここに4小節の楽譜があります。スラーに印をつけてみました。
上の段は右手で、「ミソミドドド」「ミソミドドド」と2つの音のまとまりがあり、そのまとまりをなめらかに音をつなげて弾くように指示されています。
下の段は左手で、「ドミソ」を切れ間なく4回続けて弾くように示しています。この楽譜では、右手の2小節めの区切りで左手がつられて切れないように弾きましょう。
基本のスラー
スラーは高さが違う2つ以上の音符を結んでいましたね。基本のスラーは2つの音符を結んだ「2音のスラー」になります。
以下の楽譜は、2音のスラーに弾き方をわかりやすくスラーとスタカートを使って書かれています。
1音めを重めに弾いて2音めを軽く切るのですが、切るという言葉のイメージから力が強くなりがちに。実際には音を弾いたらすぐにそっと鍵盤から指を離す感じにします。
以下の楽譜は、シューベルトの軍隊行進曲の冒頭です。ソ♯とラがスラーでつながれていますので、基本のスラーのイメージがつかめない人は、ぜひ聴いてみてください。
ピアノでスラーの弾き方とは
音符の長さを守って弾く
音符の長さをきちんと伸ばしたら、次の音を弾く瞬間まで鍵盤に指を残しておきます。実は、ここがとても難しいところです。音のバトンタッチが上手くいかないと音が切れてしまいます。
スラーが弾けない、なめらかに弾けないのは、次の音を弾く前に指が鍵盤から離れてしまっているのです。子どもには、鍵盤の動きをスローモーションで実況付きの見本を見せてあげるとわかりやすいです。
鍵盤をゆっくり離す
次の音を弾くときにゆっくりと鍵盤から指を離しましょう。速いと音が切れやすく、勢いがついて強く短い音になりやすいからです。
なめらかに弾く!と張り切ると体に力が入ってしまいます。気持ちを落ち着かせて、手指や手首に余分な力を抜いて弾くとなめらかに柔らかい音で弾くことができます。
正しい指使いを守る
スラーを弾くときは指使いが大事です。楽譜に書かれている指使いを守って弾きましょう。楽譜の指使いは、フレーズの流れを考えて弾きやすいように示してあるからです。
始めは弾きにくいと思っても繰り返し練習すると、指使いを守った方が弾きやすくなってきます。スラーは必ず正しい指使いを守って弾きましょう。
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ピアノでスラーを上手に弾くコツ
指を上げすぎない
スラーを上手に弾くポイントは、指を上げすぎないことです。指を上げ切ってしまうと次の音が遅れてしまいます。
子どもは指が短いので、指を上げすぎるとタッチが浅く弱い音になりがちに。指の重みを使って次々と鍵盤を弾くことが理想的ですから、指を上げすぎないように注意しましょう。
強弱をつける
スラーの中に強弱をつけましょう。基本的に音が高くなっていくにつれて強く、低くなるにつれて弱く弾きます。強弱がつくと単に音が並んでいる感じではなく表情がついてくるからです。
もちろん過度な強弱ではなく、自然な抑揚でフレーズや曲全体の雰囲気が感じられるようにしましょう。
スラーの終わりを優しく
スラーの終わりの音を丁寧に優しく弾きましょう。子どもの場合は、スラーの終わりを弱くという方がわかりやすいです。
最後の音は鍵盤をそっと離して、次の新しいフレーズへ弾き進むと上手に音のまとまりに区切りをつけることができます。
ピアノでスラーを習得するなら音楽教室へ
スラーは、どの楽譜にも必ず出てきて、2音のスラーを基本に長く続くものまであります。レベルアップしてくると、スラーの中のさまざまな音楽記号を表現していくようになります。
スラーを表現するためには、手の形や腕の動かし方など基礎を身につけて、音楽記号を理解して音楽表現を学ばなければいけません。基礎からきちんと学んで上手にスラー表現するなら音楽教室でレッスンを受けることをおすすめします。
スラーや他のピアノ奏法も学んでレパートリーを増やしていけたら楽しいですね。ぜひ音楽教室に通うことを検討してみてください。
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最後に
子どもにとってスラーを上手に弾くことは、とても難しいです。ピアニストでも完全な演奏ができなかったということはあるのですから。
より表現力の高い演奏を目指して練習しましょう。最初はうまくいかなくても、ご紹介したスラーを上手に弾くコツを意識して習慣に弾いてください。きっと今以上に表現力がついてきますよ。