ピアノ教本「ハノン」とは?
出版社:全音楽譜出版社
価格:1,320円
「ハノン」というと、フランスで生まれた作曲家シャルル=ルイ・ハノンが手掛けた「60の練習曲によるヴィルトゥオーゾ・ピアニスト」という教本を指すことが多いです。
ピアノ教師でもあったシャルル=ルイ・ハノンが作った教本は、指の運び方や音階などさまざまなパターンが書かれたもので、ピアノのテクニックを磨いていきたい人が必ず練習する教本でもあります。
曲を練習する前のウォーミングアップにハノンを練習することが多いため、ピアノを習ったことがある人なら弾いたことがある!と思うのではないでしょうか。
ハノンの難易度は?
ウォーミングアップに活用することが多いハノンなので、ピアノ初心者が取り入れることもあります。しかし、それは大人の場合がほとんど。
バイエルという教則本を練習し、ブルグミュラーに取り掛かるくらいにハノンも取り入れることが多いようです。
そのため、初心者から中級者向けと言えるでしょう。
しかし、上級者であっても、指をしっかりと動かせるように、練習するときは必ずハノンを弾いてからという方もいるほどです。それほど、ハノンはピアノを弾く人にとって大切な教本です。
また、子供の場合はハノンよりも先に「バーナム」を練習してからという場合が多いです。(ピアノ教室やピアノ講師によって使用する教材は異なるため、確認が必要です。)
ハノンを練習する意味
指を動かせるようにハノンを練習し続ける人が多いと説明してきましたが、そのほかにハノンを練習していく意味はどんなものがあるのか、ご紹介していきます。
ハノンはピアノのテクニックを磨いていくうえで、とても重要な教本です。ぜひチェックしておきましょう。
①音階の変化に柔軟に対応できるようになる
ハノンでは音階を学んでいくことができます。さらに、ハノンの38番から40番では、半音階などさまざまな音階の基礎を練習することができます。
もちろん黒鍵を使った音階も出てきます。これらを手元を見ずに弾けるようになる、つまりさまざまな音階を手が覚えていくように練習します。
すると、音階の変化に柔軟に対応できるようになるのです。曲を練習するときにも役に立つスキルですよ。
②指を鍛える
5本の指、両手合わせて10本の指を自在に動かせるようになることは、ピアノを弾くうえでとても重要なことです。ハノンは、同じような指の動きを反復するよううに作られているため、指を鍛えるトレーニングにもなります。
ハノンを練習して得られる効果
曲を練習することに比べると、ハノンはつまらなく感じてしまうかもしれません。しかし、ハノンを練習することで得られる効果はたくさんあります。
ハノンを練習するのとしないのとでは、後々大きな差が生まれるといっても過言ではないでしょう。
ここでは、ハノンで得られる効果についてもご紹介しますので、確認してみてくださいね。
①それぞれの指が鍛えられる
先述した通り、ハノンは同じような指の動きを反復するように作られており、それぞれの指を鍛えることができます。
薬指や小指は動かしにくく、ピアノを弾くときも親指や人差し指で弾く音よりも小さい音しか出ないことがあるでしょう。
しかし、ハノンを練習することで、薬指や小指も鍛えていけるので、音の粒が揃うようになります。
より滑らかに演奏できる、より力強く演奏できるようにもなるので、それぞれの指を鍛えることは重要ですよ。
②指がそれぞれ独立できる
ハノンを練習することで、指が独立して動くようになります。ピアノを弾く指の形や手の形は重要ですが、ハノンを練習することできれいになっていきます。
それぞれの指が独立すれば、音の強弱もつけやすくなります。訓練をせずに弾いてしまうと、どうしても薬指や小指で弾く音が小さくなってしまい、自由に強弱をつけることが難しいです。
しかし、ハノンを練習して指の形を整えてそれぞれ独立して動かせるようになれば、音の強弱も自由自在につけられるようになるでしょう。
③指の動きがはやくなる
ハノンを練習していくと音階を指が覚えていく、そして指が独立して鍛えられていきます。すると、指の動きのスピードもはやくできます。
はやい曲を弾くこともできるようになりますし、より力強く演奏できるようにもなりますよ。
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ハノンの練習時に注意したいこと
ハノンがピアノのテクニックを磨くうえでとても重要なことはご理解いただけたと思いますが、何も考えずにただハノンを弾いてしまうと、得られる効果が半減してしまいます。
むしろ、手の形や指の形が悪い方へと進んでしまうこともあります。
ここでは、ハノンを練習するときに注意しておきたいこともご紹介しますので、しっかりとチェックしておいてくださいね。
①まずはゆっくり弾く
ハノンは単調な練習になりがちです。一度弾けるようになってしまうと、スピードをあげたり、てきとうに弾いてしまいがち。
しかし、それではハノンで得られる効果がしっかりと身につきません。弾けるようになったとしても、まずはゆっくり弾くことを大切にしてください。
また、難しく感じてしまう場所は特に、ゆっくりと練習してくださいね。無理して弾いてしまうと、手指の故障に繋がってしまいますよ。
②肩の力を抜きリラックスした状態で
ハノンは力を抜いて弾くことも重要です。力んでいる状態で弾くと、手や指にも変な力が入り、故障の原因になり兼ねません。
弾く前に肩の力、手の力を抜くという練習もプラスするといいかもしれません。力を抜くのは簡単に見えてとても難しいです。力を抜くことを意識してハノンを練習するようにしてくださいね。
ハノンを練習する前にするべきこと
ピアノを始めてすぐにハノンに取り掛かるのは、ちょっと待って!子供ならなおさらです。
まずは「バイエル」「バーナム」から基礎を学ぶのがおすすめ。
もちろん通う音楽教室により扱う教材は異なるため、確認しておきましょう!
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最後に
ピアノのテクニックを磨いていくうえでとても重要な「ハノン」についてご紹介してきました。練習内容はつまらなく感じてしまうかもしれませんが、やるのとやらないのとでは後々大きな差が生まれてしまいます。
「ハノン」の前にやった方がいい教材もあるので、初心者がすぐに「ハノン」を練習するのは無理があるかもしれませんが、いずれ必要となる教本なので、チェックしておくといいでしょう。
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