ピアノ演奏の豊かな表現力とは?子どもの表現力を鍛えよう

ピアノの表現力って自然に身につく?

ピアノには聴いている人をワクワクさせたり感動させるための表現力が大切。自分の感情を表現できる演奏は魅力的ですよね。表現力は自然に身についていくものなのでしょうか。それともあらゆるテクニックをしっかり身つけてからでないと無理なのでしょうか。

表現力は音楽的表現が詰まった弾きやすい曲をたくさん弾くことで鍛えることができます。子どもでも簡単な曲を表現を伴って練習することで聴いている人に演奏者の気持ちを伝えることができるようになります。

そこで、ピアノ演奏の豊かな表現力の意味から表現力を鍛える方法をご紹介します。ぜひ参考にして、自分の気持ちや作曲家の意図を感じ取った表現をしていきましょう。

ピアノ演奏の豊かな表現力とは

アーティキュレーション:音符に表情がある

相手に気持ちを伝える時、言葉に抑揚をつけて、強調させて、話すテンポを変化させるなどして効果的な伝え方を工夫します。ピアノの演奏では音をどのように弾くのか考えてみましょう。

音楽でのアーティキュレーションとは、音と音のつなぎ方や切り方のことを表します。スタッカート、レガート、アクセントなどをつけることによって作曲家の意図や自分らしさを表現します。

◆スタッカートは音符に「・」が付いていて音を短く切って演奏します。 

◆アクセントは「>」の付いた音符をより強く演奏します。

◆レガートは音符と音符を線でつないで、音と音に切れ目なくなめらかに演奏します。

フレーズ感:音楽の流れに自然なまとまりがある

音楽はいくつもの「フレーズ=ひとまとまり」からできていて、1つのフレーズ毎にブレスをします。ブレスは息つぎという意味ですが、ピアノでは呼吸をするように鍵盤から指を離して次のフレーズに移ります。これをフレーズ感を意識した演奏といいます。

文章は読点によって1つのまとまりを作ります。句読点がないと息苦しくなってしまいますね。音楽では、メロディが、どこからどこまでなのかを線でつないで示します。音楽もこのフレーズを意識しないと聴いていて息苦しくなってしまうのです。

下の楽譜のように線でつないでいない場合はどうしたらよいでしょうか。この場合はメロディの流れからフレーズがどこからどこまでなのかを考えて、フレーズ毎にブレスをして弾きます。

テンポ感:一定のテンポを保っている

自分が弾きたいテンポを保って1曲を弾き切ることが大切です。作曲家が指示するテンポにとらわれすぎると表現することが難しくなってしまいます。

譜読みの段階から楽譜での音の長さや休符を確認しておかないとテンポが乱れてしまいます。音符を正しく弾いているようでも乗り切れていないとテンポをが乱れることがあります。

曲によっては、曲の途中で何度もテンポが変わったり、いったん遅くなってから元のテンポに戻るということがあります。テンポ感をしっかりもった演奏が表現力の基本です。

ピアノ演奏以外で表現力を鍛える方法

ソルフェージュ力をつける

ソルフェージュと聞くと専門的で難しいイメージがありますね。ソルフェージュのメインは視唱と聴音です。なぜソルフェージュが表現力を鍛えられるのかご紹介します。

視唱は楽譜を読んで音楽をイメージする力を育てます。ピアノの練習を始める前に音楽をイメージができると質の高い練習をすることができます。適切な視唱の課題を探して、練習したら録音してピアノの先生など音楽がわかる人にチェックしてもらいましょう。

聴音は聴いた音を楽譜にする作業です。これは自分が意識していない音を知るために必要です。自分の弾いた音を自分でチェックすることにつながります。聴音はできるだけ生演奏を聴きとりたいものです。それができない場合は、生演奏を音源とした聴音の課題を選ぶようにしましょう。

ソルフェージュでは視唱や聴音の他にリズム練習があります。リズムが複雑になるとテンポが遅れやすいのでリズム練習もおすすめです。

良質の音楽を聴いて耳を育てる

練習している曲や名曲といわれる芸術作品のCDを聴く機会を増やしましょう。コンサートなど質の高い生演奏を間近で聴くことも良い刺激になります。

演奏者によって表現はさまざま。こんなふうに弾きたい!と思う演奏を見つけるのも表現力を鍛えることにつながります。

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・料金 入会金、月謝、教材費、その他の料金を確認しましょう。入会時に必要な総額と明細、月謝総額と明細、月謝はレベルが上がるにつれて高くなっていくか、発表会参加費などについて確認する必要があります。

料金の総額だけでなく、体験レッスンを通して月謝とレッスン内容が合っているかを判断することをおすすめします。

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最後に

ピアノ演奏の表現力について解説してきましたが、家庭でも表現力を身につけるためにできることがあります。

それは季節の移り変わりに目を向け、風や虫の声に耳を傾けること、本を読むことなど日常のさまざまな体験を積み重ねてください。

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