【ソナチネの目的や難易度と練習方法を解説】子どものおすすめピアノ練習方法

ソナチネになると急に難しく感じる…

ピアノをバイエル、ブルグミュラーを終えてソナチネアルバム1に進むのが一般的です。しかし、ソナチネには技術的にも表現でも難しさがあり「進度の壁」にぶつかる人が多いのではないでしょうか。

従来からある標準版という楽譜の他に、学習しやすいように音楽構成や表現の仕方をピンポイントに解説を加えたものなどがさまざまに出版されています。

とはいえ、解説があってもソナチネが難しく感じるのはなぜなのでしょうか。ソナチネを学ぶ目的と難易度、ブルグミュラー と比較した難しさやソナチネの練習方法について解説していきます。

そもそもソナチネとは

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ソナチネとは

ソナチネは小さなソナタと訳されて、ソナタ形式の3つの構成が簡略されて楽曲の規模が小さくなったものです。sonataに小さいという意味の「ine 」を付けてsonatineとなりました。

ソナチネアルバム1に収められている作曲家のクレメンティは、19世紀に入りピアノが急速に進化した時期に、ピアノで最初に体系的な練習曲集を作ったといわれています。

ソナチネアルバム1の目的

ソナチネには芸術的な作品もありますが、クレメンティやクーラウなどの作曲したものは教育的要素をもち、技術面と表現を両立させて学ぶことを目的としています。

ソナチネは第三楽章まであるものが多く、第一楽章はソナタ形式になっているので、主題の提示部・展開部・再現部について分析して演奏することを身につけていくことも目的としています。

ソナチネアルバム1の難易度

ソナチネアルバム1の難易度は、曲が短く簡単な中級の入り口といえるものから中級レベルまであります。モーツァルトやベートーヴェンが作曲したものが後半に出てきて、ソナチネはブルグミュラー25練習曲に比べると曲が長くなり複雑になります。

また、難易度に関係なく作曲家ごとに掲載されていますから1番から始めると難しいので示されている難易度を参考にして進めましょう。初めの曲として7番が選ばれることが多いです。

ソナチネはオクターブの使い方が難しい

オクターブの離れた音を弾くためには技術が必要になります。ソナチネとブルグミュラー を比較して、どのように難しいのか見ていきましょう。

ソナチネアルバム1の難易度でAやさしいとされている7番・クレメンティのOp.36, No. 1、第1楽章。オクターブ の跳躍やアルペジオを含む小節が頻繁に出てきます。

手首の柔らかさや指の広がりが必要になり難しさを感じさせます。

ブルグミュラー でもオクターブの跳躍は出てきます。「おしゃべり」と「狩り」の2曲を見てください。

「おしゃべり」

「狩り」

ブルグミュラー ではオクターブの音の動きがパターン化されていることが多く、オクターブの感覚を手で覚えてしまえば難しくて弾けないということはありません。ブルグミュラー やバイエルで学んでこなかった奏法がソナチネにはふんだんに出てくるので難しいと感じることが増えます。

ソナチネの練習方法

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音価(音の長さ)は正確に

8分音符は速く16分音符は遅くなりがち。特に速い音符のスタッカートは弾きにくいものです。ソナチネにはトリル(音を細かく刻みます)が出てきて適当な数ではいけません。部分練習の段階からメトロノームを使って一定のテンポで弾けるようにしましょう。

音階練習をマスターする

 音階と終止形が出てきます。全調の音階と終止形を2オクターブでマスターしましょう。速さやリズムを変えて練習しましょう。終止形は和音と分散和音の両方ができると譜読みの時に予測を立てて進めることができます。

予め音源を聴いておく

ソナチネにはタイトルがないので、楽譜を読んでイメージを作らなければいけません。始めのうちは特に難しい作業です。ですから練習する曲を予めどんな曲なのか全体像をつかむために、音源を聴いておくことをおすすめします。

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ソナチネを学ぶ目標は?

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ソナチネは技術と表現の両立を学んでいきますから、ミスタッチがなく最後まで弾くことを目標にするのはもったいないと思います。

ピアノを本格的に学ぶにしても趣味として楽しむとしても音楽性が感じられる演奏を目指してほしいです。ただ、ソナチネの中には教えてもらわないとどうやって弾くのかわからないような曲もあります。

またソナチネには近・現代の作曲家や日本の作曲家の作品がありますから、いろいろ弾いてみてもよいですね。クラシック以外のジャンルに興味があれば広げていくのもひとつです。

ソナチネを深めるなら、ピアノ教室に通うことを検討してみませんか。弾きたい曲を突き詰めて弾きましょう。

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最後に

ソナタへ移るにはやっぱりソナチネアルバムから数曲は全楽章を(大変ですが)弾いておきたいですね。ソナチネの難しさを乗り越えられたら、ソナタでは練習のポイントを押さえられれば弾けないことはありません。

ピアノが弾きたい、上手になりたいという気持ちとピアノの先生の適切な指導があれば、時間がかかってもレベル以上の完成度を目指すことも夢ではありません。ぜひ充実したピアノの時間を楽しんでください。

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