ソルフェージュとは何?
ソルフェージュとは、音楽を表現するうえで必要となる、基礎能力の訓練のことを指します。歌うにしても、楽器を演奏するにしても必要な、
- 楽譜を読む力
- 音を正しく理解する力
などをトレーニングします。さらには、楽譜に書くということもできるようにしていくのが、ソルフェージュです。
つまり、ソルフェージュを理解していないことには、音楽を表現するのは難しいということ。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、音楽をしていくうえでソルフェージュは必要不可欠。トレーニングを積んでいくことで、より音楽が楽しいと感じるようにもなるはずです。
「ソルフェージュ教育に関する研究(1)」という論文の中でも、
ソルフェージュは,後でも述べるように音楽における読み書きの教育であり,読譜力の基盤であり,いわば音楽教育そのものと言っても過言ではないほど本来,音楽教育の基盤をなすものである。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcrdajp/9/4/9_KJ00006853768/_pdf/-char/ja
と紹介されているほどです。
レッスン内容が難しそう……と思ってしまうかもしれません。
地味なトレーニングとなってしまうかもしれません。
それでも、このトレーニングをしている人、していない人では、音楽の表現力にも差がでるので、侮ってはいけないのです。
ソルフェージュの歴史
音楽をしていく上でとても大切となるソルフェージュのはじまりについても、ご紹介しておきます。
ソルフェージュのはじまりは、イタリア人修道士であるグイード・ダレッツォが宗教音楽を覚えてもらうために、音の高さを「ドレミファソラシド」と名付けたことと伝わります。
そして、音の高さや楽譜の書き方など、共通のルールで発展していきました。しかし、説明は簡単にできますが、音楽を始めたばかりの人は、実際の音と音楽の記号がなかなか一致しませんよね。
そこで、音の聞き分けや正しい音程で歌うこと、楽譜を見てメロディがイメージできるようにトレーニングをしていったのです。
このトレーニングこそ、ソルフェージュです。
ソルフェージュとはどんなレッスンをするの?
では、ソルフェージュはいったいどんなレッスンをしていくのでしょうか。ソルフェージュといっても、トレーニングしていくことはひとつではありません。
それぞれ簡単にレッスン内容を説明していきますので、ご確認ください。
新曲視唱
初めて見た楽譜を歌ってみるレッスンが新曲視唱です。楽譜を読む力がついていきますし、音感を身につけるトレーニングにもなります。
初めてみた楽譜をすぐに歌うというのは、なかなか難しいです。音が合っているのか、リズムは合っているのか、考えなければいけないことがたくさんあるんですよ。
初見奏
初見奏は、初めて見た楽譜をピアノで演奏するレッスンです。楽譜をしっかりと読めるようになるトレーニングにもなりますが、なにより楽譜を読むスピードをあげる効果も期待できます。
楽譜を読む、理解するスピードがあがれば、よりたくさんの曲に挑戦できるようになりますよ。
調音
聴音とは、ピアノなどで弾く曲を聴きとって楽譜におこす、または演奏することを指します。演奏されている曲を楽譜におこすことができるようになれば、曲の耳コピなどができるようになるでしょう。
楽譜を書く力も身につきますし、その分楽譜の理解力も上がります。
楽典
楽譜の基礎的な読み方を学ぶのが楽典です。楽譜に書かれているメッセージをより理解することができるようになります。
楽典は机に向かって勉強するイメージが強いですが、楽典を勉強すればより表現力豊かな演奏ができるようになるでしょう。
ソルフェージュのレッスンを受けた方がいい人とは
ソルフェージュは、音楽を学んでいく人はみんなトレーニングした方がいいといえますが、基本的には楽器や歌を習いながら、身につけていく人が多いでしょう。
しかし、しっかりとソルフェージュのレッスンを受けた方がいい人もいます。
例えば、「もっと楽譜が読めるようになりたい」と思うようになったとします。それなら、ソルフェージュのレッスンを受けることで、より楽譜を読む力、楽譜を読むスピードをあげられるはず。
また、「何の音かを理解して耳コピできるようになれば、より音楽が楽しくなるかも!」と思うのであれば、これもまたソルフェージュのレッスンを受けることで、その力を身につける近道になるはずです。
そのほか、音楽大学を目指す人はソルフェージュのレッスンを受ける必要があるでしょう。試験もありますし、音楽の基礎を身につけるためにも、ソルフェージュは避けてはいけないトレーニングのひとつですよ。
ソルフェージュは何歳から習える?
ソルフェージュはとても大切だと説明してきましたが、小さい子供にはソルフェージュのレッスンを受けるのは難しいですよね。
楽譜を理解するのも難しいですし、楽譜を書くなんてまだまだ……。
とはいえ、2歳頃からソルフェージュのレッスンを行なっている教室もあるようです。もちろん、楽譜を書くなど難しいことはしませんが、リズムを理解する、楽器を演奏してみるなどを体験するレッスン内容のようです。
つまり、小さい子供はソルフェージュのレッスンを受けるというよりも、リトミックなどでリズムや音の違いを学ぶのがおすすめ。
身体で音の違いやリズム、表現力を覚えておいた方が、いざソルフェージュのレッスンを受けようとしたときに、すんなり始められるんです。
リトミックからはじめ、子供が興味のある楽器に移行し、そして楽譜が読めるようになってきたらソルフェージュのレッスンも取り入れるというのがよさそうですよ。
ソルフェージュはどんな音楽にも活かせる!
ソルフェージュはどんな楽器をするにしても、どんなジャンルの音楽を学ぶにしても、必ず活かせます。むしろ、ソルフェージュを学んでいないと、それぞれの楽器の上達にも影響が出てくるでしょう。
- 楽譜を読む力
- 楽譜に書かれていることを理解し表現する力
- 楽譜におこす力
を身につければ、これらの力はどんな楽器、どんな音楽にも活かせますし、よりすばらしい表現ができるようになるはずです。
楽器を学ぶことだけを考えずに、しっかりとソルフェージュのトレーニングもしていくようにしましょう。
音楽教室に通うならEYS音楽教室へ
ソルフェージュがとても大切だと説明してきましたが、ソルフェージュだけを学ぶ人はそうはいません。何かの楽器に活かしたい、音楽の表現力をつけたいなど、それぞれの目標のために学ぶトレーニングともいえるからです。
ソルフェージュを学びつつ、子供が好きな楽器、子供が興味を持った楽器に挑戦させてみてください。
そこで、最後におすすめの音楽教室もご紹介しておきます。それが、EYS音楽教室です。
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最後に
ソルフェージュとは、音楽を学ぶうえで必要不可欠なトレーニングです。難しそうと感じるかもしれませんが、ソルフェージュのトレーニングをしている人としていない人では、演奏技術や表現力に差がでます。
ぜひ、ソルフェージュを学びながら、それぞれの楽器の演奏レベルを上げていきましょう!