ピアノで和音がうまく弾けないのはどうして？
和音を弾くと音が微妙にずれてしまうことがありますね。そもそも手の指は長さも強さも違いますから、音をそろえて弾くことが難しいのです。
和音は音を揃えるためには、いくつかの音を同時に鳴らすことと鍵盤を押す力のバランスをとることが必要になります。
そこで、基本の手の形から和音の練習方法をご紹介していきます。ここではドミソの和音を取り上げています。ドミソができたら別の和音へ進む時にスムーズですから、ぜひ参考にしてください。
チェック！和音の前にピアノのための基本の手
手首が下がらないように
鍵盤に指を置いてみましょう。手の甲から手首がまっすぐになっていますか。
子どもは鍵盤を押さえると手首が下がってしまいがち。これでは次の音を弾くために手首を上げなければいけません。手首を上下させていると指での力のコントロールを身につけることができなくなってしまいます。
手首が下がったら弾くのを止めて、手をぶらぶらさせて力を抜きましょう。あらためて手の甲をまっすぐに直せば手首は正しい位置になります。
指を伸ばさずに曲げる
手首をまっすぐにしたら、手を「卵の上にのせたような形」にして、指の付け根から少し上げて押すようにします。指先がまっすぐになっていませんか？
子どもに爪を見せないように弾くように伝えると指の曲げ方がわかることもあります。 鍵盤に触れるのは指先とハラの中間辺りだけです。 指先が伸びた弾き方を覚えてしまうと修正が難しいので必ずチェックしてください。
手の甲はふんわりとアーチのように
手首をまっすぐにして指を伸ばさないで曲げたら鍵盤を押してみましょう。手の甲にアーチができていますか。
子どもは鍵盤を押す時に手首を上げてからストンと落として弾こうとすることが多いです。手の甲にアーチを作ったら、手のひらと鍵盤が平行になるように保ちましょう。
もし、手のひらと鍵盤が平行にならないとしたら手が小指側に傾いているかもしれません。その時には肘を外側に少し開くように動かしてください。
ピアノでドミソの和音を弾いてみよう
和音とは
2つ以上の高さが違う音が同時に響くことを和音といいます。ドミソの和音って聞いたことありますよね。楽譜に書くと次のようになります。
楽譜によっては2つの音しか書かれていないものがありますが、実際には和音を構成する音のどれかが省略されています。
ドミソの和音を弾いてみよう
子どもが和音をきれいに弾くことは簡単ではありません。特にピアノを始めて間もない頃は、音がバラバラになりやすく、聞こえない音や他の音も聞こえてきたりします。
まず1音ずつ弾くことから始めましょう。右手で親指でド、中指でミ、小指でソと弾いてから3つの音を同時に弾きます。
子どもは「ミからソ」が弾きにくいので、「ド・ド・ド、ミ・ミ・ミ、ソ・ソ・ソ」「ドミ・ドミ、ミソ・ミソ、ドソ・ドソ」のように準備運動をしましょう。和音で押さえる鍵盤の間隔を指で覚えていきます。
できるようなら、ドを押さえたままミ、さらにドミを押さえたままソと弾いてみてください。鍵盤を押さえ続けることで、指の力のかけ方を身につけます。
ドミソの和音がどうしても弾けない時は
ドミソの和音が弾けましたか。3つの音のどれか1つがうまく出せない時は2つの音で和音を弾きましょう。
「ドとソ」「ドとミ」「ソとミ」と分けて弾きましょう。指を動かしているうちにほぐれてきたらドミソにチャレンジしてみてください。小さい手は広げるだけでも力が入ってしまうので、強い音を出すよりも優しい音を意識してください。
和音を目で見てみよう
グランドピアノで練習する機会があれば、和音を目で確認することができます。和音を弾いた時にハンマーが弦を打つ瞬間を見ると揃っているかどうかがわかります。子どもが、自分の音を聞いて修正するのは難しいもの。ハンマーの動きを見ながらなら試行錯誤さえ楽しめます。
小さな子どもが腕の動きを覚えるコツ
ピアノは、正しい手の形を基本として鍵盤を押さえるタイミングと力加減が重要です。とはいえ、まだ小さな子どもに言葉で説明しても難しいものです。
そこで、子どもにピアノを弾く時の手首や肘の動かし方を感覚的に覚えさせてしまいましょう。実は、立ったまま弾く方が鍵盤を押さえる腕の動きが自然にできます。どうしても手首や肘の動かし方が気になる時に試してみてください。
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自宅での和音練習を楽しむために
小さい子どもは同じことを時間をかけて繰り返すのは難しいです。例えば、和音を弾きながら「元気に」「優しく」と音色の変化や「ぞうさん」「ありさん」と鍵盤の高低や強弱など楽しんでピアノに触れていくことが大切です。
ただ、子どもの気分がのらなかったり時間が取れなかったりして、練習が進まなくなることがありますね。
ピアノが上手になるためには、歌をうたったり音符の読み書きをすることも必要になります。もっと音楽を楽しんで上手になってほしいと願うなら、音楽教室へ通ってみませんか？
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最後に
基本の手の形と和音の弾き方を解説してきました。和音が弾けると両手の演奏を楽しめるようになります。ぜひ、親子で楽しみながら練習してくださいね。
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