【子どものピアノの手首】使い方を見直せば弾きやすくなる!

ピアノを弾くと手首が下がってしまう

ピアノを弾く時に手首を下げないように声をかけていてもなかなか直らない……。そのうち直るのか、癖になってしまったのか気になりますね。

滑らかなフレーズやオクターブなどの和音での演奏など難易度が上がっても手首の使い方によっては弾きやすくなります。素敵な演奏ができるためには今の手首の使い方を見直しましょう。

手首の使い方を見直すためには、まず原因と正しい手首の位置を知っておきましょう。そして手首を柔らかくする方法をご紹介しますのでお子さんと一緒にチャレンジしてみてください。

手首が下がるのはなぜ?

指の力が弱い 

鍵盤を押さえると手首を下げて、次の鍵盤を押さえるために手首を上げたらまた下げてしまうのにはいくつかの原因があります。ひとつずつ確認していきましょう。

1つめの原因は、指の力が弱いので手首を使って重心を下にして力を加えてしまうことです。指の力をコントロールすることが未熟なこともあり音が出ないと余計に力が入るのでしょう。

強い音を出すためには指の力だけではなく手首や肘などを正しく使います。基礎の段階では、強い音を出すよりも響きのきれいな音を出すことを意識しましょう。

腕の筋力が弱い

2つめの原因としては成長途中の子どもは筋力が弱いということがあります。鍵盤を押さえた後に手の形をキープする腕の筋力が十分でないということです。

無理に力を入れると鍵盤を押しつけたタッチになって響きがきれいではありません。基礎の段階から手首を柔らかくして弾くことができることが、高度なテクニックを身につける第一歩になります。

姿勢が悪い

3つめの原因はピアノを弾くときの姿勢が悪いということです。例えば猫背は腕の位置が下がるので、そのまま鍵盤に手を乗せるとピアノに近づき過ぎて手首が下がってしまいます。

また、姿勢を整えようと胸を張ってしまうのは要注意です。これでは体のあちこちに力が入ってしまい手首は下がってしまいます。体をリラックスさせて手首を柔らかくしましょう。

見直そう!手首の位置

腕や手の力を抜こう

鍵盤に指を載せる前に手を下へ伸ばしてぶらぶらさせて力を抜きましょう。手でグー・パーの繰り返しや腕を左右に広げてからぶらぶらさせると腕の筋肉がほぐれやすくなります。

子どもには「おばけだよ」という声かけが効果的です。腕や手首をリラックスさせてから鍵盤に指を載せます。

ママが手指のストレッチをしてあげてもよいですね。慣れてきたら子どもでもできるようになるので、一緒に楽しみながら取り組んでみてください。

鍵盤に指をのせたらチェック

鍵盤に指を伸ばさずに曲げて「そっと」載せたら手首がまっすぐになっているかチェックしましょう。子どもに手首を下げないと言っても加減がわからないこともありますから、まっすぐに!と伝えて上げてください。

子どもは鍵盤に指を載せると反射的に力が入ることがあるので「そっと」がポイントです。「そっと」と声かけをするときは、優しい口調で。

肘の角度をチェック

手首がまっすぐになったら、肘の角度が直角より広くなっているかチェックしましょう。直角より狭いと脇が閉まっているかもしれません。肩の力を緩めながら脇を少し広げましょう。

逆に脇を広げ過ぎてしまうと肩が上がってしまいます。体のどこか1つがよくなると他がダメということはよくあるので根気よくチェックと修正を繰り返しましょう。

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手首を柔らかくする方法

ジャンプしながら肩やも腕をぶらぶら

ジャンプが好きな子どもは多いですね。腕をおろして立った姿勢で、軽くジャンプしましょう。肩や腕が自然に上下に揺れることがポイントです。

張り切ってドスン!と音を立ててジャンプしないようにしましょう。ぴょんぴょんというイメージです。

ジャンプしながら腕をおろしたままグー・パーをしてみましょう。鍵盤を弾く動作は力を入れたり抜いたりの繰り返しなのでグー・パーは効果的です。

棒を使って手首を動かす

棒を使って手首を柔らかくする方法をご紹介します。棒は、子どもが手を伸ばして親指と小指で無理なく持てる長さと重さのものを用意してください。

この棒は約15cmです。手首をまっすぐにして落とさない程度の力で持ちます。このまま上下を鍵盤に垂直に、左右は平行に軽く動かします。

次に棒を持ったまま手の甲を上にしましょう。指は伸ばさずに曲げておきましょう。先ほどと同じように上下左右に動かします。力むことなく自然に動かすことがポイントです。

これだけ?と思われるかもしれませんが、手首のリラックスした感覚をつかめるようになります。ぜひ試してみてくださいね。

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最後に

ピアノは手首が高過ぎても低過ぎても弾きにくくなってしまいます。基本のレガート(滑らかに聴こえるように弾く)が弾けません!

癖になって修正が難しくならないうちに手首の使い方を見直しましょう。弾きやすさを実感できるはず。テクニックとして手首を使えるようになると音楽的な表現が増していきますよ。

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