保育園・幼稚園で子どもに人気の歌とは?その特徴や子どもが楽しめる曲選びのポイントを解説

歌が楽しめる子供になってほしいけど歌うのが苦手

音楽を聴くのはいやじゃなくても、歌うことは好きじゃない、むしろ苦手だという子供がいます。歌が楽しめる子供になって欲しいと願うのは、親として自然な気持ちです。どうしたら歌が楽しめるようになるのでしょうか。

実は、歌が苦手な子供もで、歌選びを工夫することで、楽しめるようになっていきます。歌うことが好きになって、自信をもって歌えるようになるかもしれません。

そこで本記事では、子供が楽しめる歌選びのポイント、保育園や幼稚園でよく歌われる歌をご紹介します。親子で歌を楽しむ方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

子供が楽しめる歌選びのポイント

歌選びを間違えると、歌いにくくなって、苦手意識をもたせてしまうことがあります。小さな子供にとって歌いにくい歌とはどのようなものか、楽しいと感じられる歌の種類について解説します。

子供が歌いにくい歌とは

子供は、歌に繰り返しが多いこと、メロディーがシンプルなこと、擬音が含まれるものを、好むといわれています。

もう1つ重要なのは、子供の声域を考慮することです。発達にともなって、声域が広くなっていきますが、1歳児:ファ~ラ、2・3歳児:レ~ソ、4歳:ド~ソ、5歳:シ~ラ(※1)と、3歳未満では声域も狭く、離れた音を歌うことも難しいといえます。

したがって、4歳前半ころまでは、声域が広い、高音や低音を多く含む、複雑なリズムの歌は、歌いにくいのです。また低年齢の子供ほど、発音が未熟なので、発音しにくい言葉が多いと歌いにくいといえます。

出典:※1保育現場における子どもの歌の選曲基準に関する一考察・子どもの声域に着目して/穴澤彩佳/国学院大学北海道短期大学部紀要第37巻

季節感が感じられる歌

季節感が感じられる歌を取り入れてみましょう。子供が、実際に見たり感じたりしたものを題材とした歌は、映像としてイメージがつきやすいからです。

おひなさまやこいのぼりのような歌は、季節や行事への関心や興味が養われていきます。

手遊びや動作がともなう歌

手遊びや動作をつけて歌える歌を選びましょう。歌と遊びが合わさったもので、手や指を使ったもの、手を叩いたり、体に触れたりする歌遊びです。

手指や体の動かし方は、テンポが速くリズム感のある歌は、4〜5歳児はノリノリにできても、年齢の小さな子供には難しいです。それに対して、年齢の小さな子供が好む歌は、4〜5歳児には簡単すぎて長くは楽しめないこともあります。年齢や発達を考慮することが必要です。

保育園・幼稚園でよく歌われる歌

歌選びのポイントを踏まえて、季節感のある歌、リズムが取りやすい歌、手遊びができる歌をそれぞれご紹介します。苦手な子供ほど、歌い慣れていないことがあるので、笑顔が出たり、部分的に歌えることを大きくとらえて褒めてあげましょう。

季節感のある歌

童謡を中心に、保育園・幼稚園で定番の曲をご紹介します。季節感のある歌と身近にあるものを結びつけて、五感に働きかけるようにしていくことが目的です。

春:うれしいひなまつり、チューリップ、めだかの学校、ぶんぶんぶん、春ですね春ですよ

夏:ほたるこい、海、南の島のハメハメハ大王、手のひらを太陽に、水あそび

秋:どんぐりころころ、虫の声、大きな栗の木の下で、まっかな秋、山の音楽家

冬:あわてんぼうのクリスマス、雪、雪のペンキやさん、北風小僧の寒太郎、カレンダーマーチ

リズムが取りやすい歌

子供がリズムを取りやすい4拍子の曲を、年齢別にご紹介します。0〜1歳は、抱いて変化をつけながら揺らしたり、手を取って叩かせると楽しめます。

0〜1歳向け:歌うというよりは、リズムを楽しむことが目的です。歌は、おもちゃのチャチャチャ、おうまはみんな、ちょうちょなど。

2〜3歳向け:シンプルメロディーで、音程が離れていない歌で、歌うことを楽しむことが目的です。歌は、かえるのうた、バスごっこ、公園に行きましょうなど。

4〜5歳向け:転調したり、長調と短調が含まれたり、少しずつ複雑な歌にもチャレンジすることが目的です。歌は、世界中の子どもたちが、さんぽ、ミッキーマウスマーチなど。

手遊びができる歌

手の動きがシンプルなものから、徐々に複雑に動かすものまで、レベル別にご紹介します。低年齢の子供は、1つずつの動きがシンプルで、なおかつ左右が同じ動きをするものが向いています。

簡単:手の動きがグーまたはパーでできる手遊び歌です。曲名は、キャベツのなかから、糸巻きのうた、あたまかたひざポンなど。

比較的簡単:手の動きにチョキが加わり、動作も手を叩いたり、振ったりと大きくなる手遊び歌です。

曲名は、おべんとうばこのうた、グーチョキパーでなにつくろう、ひげじいさん、やきいもグーチーパーなど。

難しい:左右の手が違う動きをして、手指、体の動きなどが複雑な手遊び歌です。曲名は、かみなりどんがやってきた、パン屋さん、アルプス一万尺など。

自宅で子供と歌を楽しむ方法

自宅で子供と歌う時には、ちょっとした工夫で、もっと歌いたい、上手になりたいという気持ちを育むことができます。2つの方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

自宅でステージごっこ

おもちゃのマイクや帽子やアクセサリーをつけて歌う、ステージごっこはいかがでしょうか。普段歌うときと雰囲気を変えてみると、子供の気分も盛り上がります。ママやパパはお客さんになって、一緒に楽しみましょう。日常とちょっと違う雰囲気を作ることがポイントです。

おじいちゃんおばあちゃんへライブ配信

子供が歌っている様子を、おじいちゃんおばあちゃんへライブ配信するのも、生放送ならではの楽しみがあります。歌選びなど配信内容の計画を立てるのも楽しいですし、おじいちゃんおばあちゃんも喜ばれることでしょう。

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最後に

保育園・幼稚園でよく歌われる歌と子供と歌を楽しむ方法をご紹介しました。楽しめる歌は、子供によってさまざまですが、保育園・幼稚園でよく使われる歌から、幅広くジャンルを広げて、いろいろな歌があることを教えてあげてください。

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