子供のホルンは何歳から始められる?ホルンの基本やメリットも解説

吹奏楽やオーケストラで、ひときわ目立つ楽器の一つであるのが「ホルン」です。クルクルと渦巻くような不思議な形とダイナミックな音に憧れる子供は多いもの。

子供に「ホルンをやってみたい!」と言われたとき、何歳から始められるのか、ホルンを習うメリットはあるのかなど気になりますよね。

そこで今回は子供のホルンについて、ホルンの基礎から開始適齢期や習うメリット、注意点について解説します。

そもそもホルンってどんな楽器?

ホルンという楽器について、何となく形状や音色は想像がついても、詳しく知っている人は少ないでしょう。そもそもホルンとはどのような楽器なのか、歴史や種類を解説します。

ホルンは金管楽器の花形

ホルンは金管楽器の花形と言われている楽器です。繊細な音からダイナミックな音まで出すことができるので、吹奏楽やオーケストラでソロパートが多く、活躍の機会が多いからです。

ホルンの歴史

ホルンはそもそも、角笛から始まったとされています。16世紀ごろまでは、狩りの際に仲間に合図を送る信号用の楽器として使われていました。

このとき、馬に乗りながら吹けるように、管を大きく巻いて肩に担げる形になったと言われています。

その後ホルンは音楽用の楽器として発達を遂げますが、19世紀中ごろまでは「ナチュラルホルン」と呼ばれ、大きな発音口(ベル)とマウスピースのみという、非常にシンプルな形でした。そのため、唇の振動や吹き込む息の速さでしか音程を変えることができなかったのです。

そこで、ホルン奏者はベルの中に手を差し込むことで、音程を変える方法が生まれました。この奏法は「ゲシュトップ奏法」と呼ばれ、18世紀に発達していきます。しかし、ゲシュトップ奏法でも出せる音には限界があり、さらに音が安定しにくく、くぐもってしまうという欠点がありました。

その欠点を解消するために研究と改良を重ねた結果、19世紀中ごろに現在のホルンと同じく、バルブによって間の長さを変えて音程を変える「バルブホルン」が誕生したのです。

その後、さらなる改良が重ねられ19世紀末には、複数の長さの管を組み合わせた「ダブルホルン」が、20世紀には「トリプルホルン」が作りだされました。

ホルンには3つの種類がある

ホルンには「フレンチ・ホルン」、「ウィンナ・ホルン」、「ナチュラル・ホルン」の3つの種類があります。ただし、ウィンナとナチュラルは古い形式のため、現在ホルンと言えばフレンチホルンを指します。そして、フレンチホルンもさらに「シングルホルン」、「ダブルホルン」、「トリプルホルン」の3つに分けられるのです。

シングルホルンは1つの調(その楽器の「ド」とされる音を実音表記したもの)だけを演奏できる形態です。1つの調しか扱わないため、構造はシンプルで、軽く扱いやすいという特徴があります。

ダブルホルンは2つの調を切り替えて演奏することが可能で、「セミダブル」と「フルダブル」の2種類があります。この違いは切り替え方にあり、セミダブルは迂回管で、フルダブルはバルブで切り替えます。

そして、トリプルホルンは3種類の調を切り替えられるホルンです。3種類の調を変えられることで、幅広い音域を出すことができますが、構造が複雑で演奏が難しく、重量があるため演奏には技術の他に体力が必要です。

ホルンは何歳から吹ける?

子供が小さいと、「ホルンをやってみたい!」と言われても、そもそも吹けるのかが疑問ですよね。ホルンは何歳から始めることができるのか、見てみましょう。

前歯の永久歯が揃う年齢から

ホルンは、マウスピースを唇に押し当てて息を吹き込んで演奏する楽器です。乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期は、息が歯の間から抜けてしまい演奏ができません。

そのため、ホルンは前歯の乳歯が抜けて、永久歯が生え揃ってからでないと始めることができないのです。永久歯が生え揃う時期は個人差がありますが、大体小学校3~4年生辺りです。

ホルンを始めるなら早めから

小学校中学年辺りまでスタートできないホルンですが、ホルンを始めるのであれば、永久歯が生え揃ったらすぐ習い始めさせることをおすすめします。

なぜならば、ホルンは数ある楽器の中でも演奏が難しく、吹けるようになるには時間がかかるからです。

ホルンは世界一難しい楽器?その理由とは

ホルンはしばしば世界一演奏が難しい楽器と言われています。その理由を見てみましょう。

音の調節が難しいから

ホルンの音を決定する要素は、手の位置、唇の形(アンブシュア)、息の出し方と多くあります。そのため、例えば手の位置はバッチリでも、息の出し方が少し違うだけで思った音が出ないことがあるのです。

音域が広く活躍する場面が多いから

ほとんどの楽器は出せる音階が限られるため、それぞれ担当する音域が決まっています。しかし、ホルンは音域が広いので、活躍する場面が多くなります。低い音域の後、すぐに高い音域に切り替えなければならない場合もあるので、演奏が難しいのです。

管が長くタイムロスの計算の必要があるから

ホルンの特徴と言えば、グルグルと渦を巻く管ですよね。しかし、この管が演奏を難しくさせています。

なぜならば、管が長い分、吹きこんだ息が先端から発せられるまでにタイムロスが生じ、その時間を計算する必要があるからです。

ホルンを習うメリットとは?

演奏が非常に難しいとされるホルンですが、習うことで「達成感が得られる」、「吹奏楽で活躍できる」といったメリットがあります。詳しく見てみましょう。

難しい楽器を吹けた達成感が得られる

先述したように、ホルンは音の調節が難しい、音域が広いといった理由で、演奏が非常に難しい楽器です。

しかし、難しいからこそ吹けるようになったとき、達成感を得られるでしょう。そして達成感を得ることで、子供は自信が持てるようにもなるのです。

吹奏楽で活躍できる

ホルンは演奏が難しいので、演奏者が少ない状況です。そのため、ホルンが演奏できると吹奏楽やオーケストラで大活躍ができるでしょう。

ホルンを習う際の注意点

子供にホルンを習わせる場合、どのようなことに注意するべきでしょうか。

大きな音に注意

ホルンは非常に大きな音が出る楽器です。そのため、家で練習していると、近所に騒音の迷惑がかかってしまうことも。家で練習する際は、防音シートなどを使って部屋の防音性を上げておきましょう。

子供が途中で投げ出さないようメンタルサポートも

ホルンは吹けるようになるまで長い時間がかかります。さらに子供は、忍耐力があまり身に付いていないので、途中で嫌になってしまうことも。

子供にホルンを習わせる際は、途中で投げ出さないようにしっかりとメンタル面のサポートもしてあげましょう。

子供のホルン教室はEYS-Kidsがおすすめ

子供にホルンを習わせたいとき、教室をどこにしようか迷いますよね。子供のホルン教室はEYS-Kidsがおすすめです。その理由としては「楽器の無料プレゼント」、「子供に合った講師を探せる」、「オンラインレッスンがある」ということが挙げられます。それぞれ詳しく見てみましょう。

こだわりの楽器を無料でプレゼント

ホルンは非常に高価な楽器です。安いとされるシングルホルンでも5万円以上はしますし、フルダブルホルンでは相場は数十万円です。そのため、子供がホルンを習いたいと言っても、簡単に習わせられない親は多いでしょう。

EYSでは、入会者に楽器の無料プレゼントがあるので、始める最初のハードルをぐんと下げることができます。

ホルンはフルダブルホルンをプレゼント。子供でも扱いやすいように、着脱可能なベルや、動かしやすいレバーなど工夫が凝らしてあります。

オンラインレッスンもある

EYSではオンラインレッスンもあるため、近くに教室がなかったり、新型コロナウィルスの影響で外出が難しかったりする場合でも家で安心してレッスンを受けることが可能です。

まとめ

ホルンはオーケストラで花形と呼ばれる楽器ですが、演奏が非常に難しいと言われています。しかし、演奏が難しい分、吹けるようになると達成感が得られます。また、演奏者が少ないため、吹奏楽やオーケストラで活躍できるでしょう。

子供にホルンを習わせるのであれば、楽器の無料プレゼントがあり、オンラインレッスンも受けられるEYSーKidsがおすすめです。無料の体験レッスンもあるので、気になる方はぜひ一度お試しください。

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