そもそも幼児教育とは何か
幼児教育の定義について
幼児教育とは、幼児に対する教育を意味し、幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものである。具体的には、幼稚園における教育、保育所等における教育、家庭における教育、地域社会における教育を含み得る、広がりをもった概念として捉えられる(引用元 第2節 幼児教育の意義及び役割:文部科学省)。
幼児教育は、目先の結果のみを期待しているのではなく、生涯にわたる学習の基礎をつくること、「後伸びする力」を培うことを重視している。
幼児は、身体感覚を伴う多様な活動を経験することによって、生涯にわたる学習意欲や学習態度の基礎となる好奇心や探究心を培い、また、小学校以降における教科の内容等について実感を伴って深く理解できることにつながる「学びの芽生え」を育んでいる。
幼児教育は、幼児の内面に働きかけ、一人一人の持つよさや可能性を見いだし、その芽を伸ばすことをねらいとする(文科省 初等中等教育局初等中等教育企画教育制度改革室)。
幼児教育とは、この先、生きて行くために必要な力を学ぶことといえます。
幼児教育の簡単な歴史について
18世紀後半から19世紀前半にかけて、西欧では幼児の保護と教育を目的とする保育施設が設立されています。
イギリスのロバート・オーエンが1816年に幼児学校を創設しました。産業革命がおこり女性や子どもが労働力となり、幼い子どもたちは放任された状況の中で、子どもの保護と教育のために幼児学校を設立しました。労働者階級の1歳から6歳までの子どもを対象としました。
ドイツの哲学者・教育者で「幼児教育の父」と呼ばれたフレーベルが1840年に一般ドイツ教育舎(後にカイルハウ学園)を創設しました。彼は幼児のための専門施設をキンダーガルテン(子どもの庭)と名付けました。このキンダーガルテンは一種の運動として、世界中に広がりました。「遊び」を幼児教育において最重要なものとして位置づけています。
日本では、幕末期、農政学者の佐藤信淵は「慈育館」など乳幼児のための保育施設を構想し、公的保育施設を提唱しましたが実現することはありませんでした。1840年フレーベルが幼稚園を創設した年でもあります。
1876(明治9)年、東京女子師範学校附属幼稚園が創設されました。日本の幼児保育施設の始まりであるとされています。そこでの「フレーベル式」教育が行われました。幼稚園に通わせていたのは上流階級の家庭に限られていたために、庶民には縁遠いものでした。
大正から昭和にかけて、倉橋惣三は東京女子高等師範学校同附属幼稚園主事となり、幼児中心主義の保育論を展開しています。第二次世界大戦後、占領軍総司令部教育局の顧問だったヘレン・ヘファナンは倉橋惣三の保育論を十分折りこむ形で「保育要領」を作成したといわれています。
1960年代に入り、知的能力の早期開発に強い関心が寄せられるようになりました。現状では園の特殊性を発揮するということから、知的学習を中心に捉えた保育、モンテッソーリ保育、ピアジェの理論に基づく保育、シュタイナー保育などさまざまに展開されています。(引用資料:保育原理.第8章.保育の歴史に何を学ぶか.2011 参考資料:日本の幼児教育思想と倉橋惣三.新読書社.2007)
幼児教育が大切である3つの理由について
①幼児教育は人間形成の基礎を作る
幼児期は、人間関係や情動、身など、成長・発達する時間であるため、将来、人として充実した生活を送る上で不可欠です。したがって、幼児期における教育が、その後の人としての生き方を大きく左右する重要なものであることを認識し、子どもの育ちについて常に関心を払うことが必要です。
身体の成長だけでなく、運動能力や人間関係、情動面など心の成長が著しい時期です。身体感覚を伴うさまざまな経験によって、この時期に経験しておかなければならないことを十分に行わせることは、将来の人間形成の土台となります。
②幼児教育で学習の基礎を育む
「ペリー就学前プロジェクト」とその分析(ジェームズ・ヘックマン教授)から、質の高い幼児期の教育によって、その後の学習をより効率的にし、それによって学習することがより簡単になり、継続しやすいと考えられています。
ヘックマンは、人生の成功で重要なのは、学力テストでは測れない非認知能力であり、その力を伸ばすのは幼児期が最も効果的だと報告しています。そして、幼児期への投資が最も費用対効果が高い(就学後の教育の効率性を決めるのは、就学前の教育にある)と幼児教育が大切であることを主張しています(幼児教育の経済学.ジェームズ・J・ヘックマン.東洋経済新報社)。
③基本的生活リズムを向上する
子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な 休養・睡眠が大切です。
アメリカの教育社会学者ハヴィガーストは、人生を乳幼児期から老年期を6段階に分け、乳幼児期(0~6歳)の発達段階において、固形食を摂取すること、排尿、排便のコントロール、歩行の練習、話すことの習得などの8項目を習得すべき課題としました。
一日の生活に必要な食事、排泄、衣類着脱の行動は、おおむね5歳でできるようになる(厚生労働省.保育所保育指針解説書)としています。身辺自立から自信をもって遊びや活動に取り組むことができるようになると考えられています。
参考:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido//meeting/review/wg/kihon/k_2/pdf/ref6-8.pdf
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家庭で実践できる幼児教育について
①家庭でのしつけ
家庭内での教育がその後に受ける教育のスタート地点であり、子どもにとって、最も身近な存在の大人である親たちが、子どもと触れ合いながら、生きていく上での基礎を教えてあげることが重要になります。
基本的な生活リズムを整え、生活するうえでのルール、ものの使い方(スプーンやフォーク)、挨拶、感謝など人との関わり方を家庭で学びます。
②お手伝い
子どもが「やりたがる」気持ちを引き出したり、受け止めたりしながらお手伝いをしてもらいましょう。
洗濯物干しやたたむこと、食器の準備と後片づけなど、ごみ箱にごみを捨てる、野菜を洗う、卵を割るなど、ママやパパと一緒に無理なく始められることを楽しんでみましょう。
お手伝いの中で、アイロンで火傷しないように、割れものをむやみに触らないなどの危ないことを教えることにつながると思います。
③室内遊び
読み聞かせやお絵描きは、お子さんが本を読めるようになっても読み聞かせなど親子で楽しみましょう。絵の世界を楽しみ、表現力、想像力を豊かにします。
おもちゃや室内玩具 (滑り台、ボールなど)で身体を使いましょう。 パズル、オセロ、トランプ、かるた、迷路のように、簡単なルールのある遊びも楽しみましょう。遊んだ後の片づけや整理整頓に取り組んで、遊んだら片づけることを習慣化させましょう。
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リトミックの効果には「集中力、反応力、表現力、反射神経、協調性、コミュニケーション能力、想像力、注意力、思いやり、記憶力、優しさ、創造力、敏捷性」があるといわれています(子どものリトミック実践の現状と課題に関する研究.善本桂子.2009.harp.lib.hirosima-u.ac.jp)。これらの効果は、教育分野で関心が寄せられている非認知能力といわれている「生きる力」です。
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生後6ヶ月~1歳のころは、寝返りから、つたい歩き、ひとり歩きと運動能力がアップ! 音や音楽に反応したり、ピアノやタンバリンといった音の出るものに興味が出たりする時期です。
2~3歳ではママ(パパ)と一緒に身体を動かすことが楽しめるようになり、少しずつことばで意思疎通ができるようになります。
4~5歳は、音楽に合わせて自由に動くことができます。演奏したり、リズムを取れるようになったりします。ママやパパと踊ったり歌ったり、1人でも楽しめるようになります。自分でアイディアが出せるようになり表現が広がってきます
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最後に
家庭での幼児教育のスタートは、子育ての楽しさを実感することからです。
家庭での読み聞かせや、おもちゃでの遊びなどのやりとり、赤ちゃんのころからパパやママと一緒に楽しんでほしいことです。家庭のしつけが重要、家庭での遊びも幼児教育、だからパパもママも頑張ってなどと強調しすぎると、それが負担になり考えすぎて、接し方がみえなくなり、子どもとの自然な関わりを難しくさせてしまうことになりがちです。
ママやパパ、お子さんが無理なくできそうなことの中から子育ての楽しさやお子さんの可愛さを実感することから始めましょう。なんとか時間をやりくりして、ゆったりと過ごすことができたらと願っています。
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