情操教育の意味はあるのか?試し方や開始すべき時期などを解説します

情操教育とは何か

情操教育と聞くとどのようなイメージがありますか?音楽、絵などの芸術に関する教育というイメージでしょうか?漠然としていて正確に説明するには難しい気がします。

そこで、小学校の学習指導要領改訂における変遷から日本の情操教育の位置づけ、お子さんが情操教育に早めに取り組むべき理由、取り組む時期、実践方法について、ご紹介します。

情操教育とは、創造的・批判的な心情、積極的・自主的な態度、豊かな感受性と自己表現の能力を育てることを目的とする教育。知性・道徳性・美的感覚・共感性などの調和的な発展をねらいとする(広辞苑)と説明しています。

ここでは、音楽を取り上げて情操教育の位置づけをご紹介します。

1947年(昭和22)、「学習指導要領音楽編(試案)」に音楽に関する概念が示されました。
その概念の要点は

①音楽は音を素材とする時間的芸術であり
②音楽はいくつかの音の要素からなり
③音楽は形式をもつ


とし、西洋近代の芸術として教育することが基本指針となりました。
音楽教育の目標は「音楽美の理解・感得」を行い、これによって「高い美的情操と豊かな人間性とを養う」としました。1968年学習指導要領では、音楽は美的情操から「豊かな情操を養う」に改訂されました(日本における音楽教育理論の美学的基盤の研究 情操教育としての音楽教育再考.木間英子.2008年http://ezproxy.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/15801/2/0200800401.pdf)。

2017年学習指導要領では、以下のように説明してい ます。
音楽のねらいを「豊かな情操を培う」として、情操とは、美しいものや優れたものに接して感動する、情感豊かな心のことで、音楽によって培われる情操とは、より善なるものや崇高なる物に対する心である、と説明しています。

音楽は情操教育の手段ではなく、目的として位置づけられたと考えられます。 このように、日本の音楽教育は情操教育の一環と考えられているのです。

情操教育には意味がある:早めに取り組むべき3つの理由

母, 赤ちゃん, 幸せ, にこやか, 夏, 人, 水, 海, 女性, ビーチ

2017年学習指導要領では、音楽のねらいを「豊かな情操を培う」として、情操とは、美しいものや優れたものに接して感動する、情感豊かな心と説明しています。

①心は目に見えない

心は目に見えないものですから、心を育てるためには、感じることができる時期から取り組むのがいいと考えられます。見つめ合うことやスキンシップ、声掛けなどのコミュニケーションで毎日いろいろなタイミングで働きかけてみましょう。美しいと感じる心の芽を育てましょう。

0歳から笑い返してくれたり、泣いたりして、心を伝えてくれます。

②「心が伝わる脳」を育てる

子どもの脳は、0~3歳の時期に脳の細胞数が増加する時期であり「心が伝わる脳」を育てる、3~7歳は間引きという現象が起こり、神経回路の質が高まる成長期であり「勉強やスポーツができる脳」のベースを育てるといわれています。赤ちゃんは、「気持ちを込めて話す相手に興味を持つ、相手を好きになる、相手を尊敬する」(子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!. 林成之.幻冬舎新書)

0歳から、心が伝わる、伝えるということが可能であることがわかります。その経験をたくさん積み重ねたいものです。

③やりたい気持ちを育てる

自分でやってみたいと思う時期、1歳台は「ゴミ、ポイしてね」というとゴミを捨ててくれることをし始めます。やってみる体験は成長過程で大切なことです。手を貸したくなりますが、やってみたいと思ったことをやり遂げるまでの過程にさまざまな心の動きがあります。やり遂げた時の喜びが心の豊かさになります。

リトミックは子供が小さいうちから始めよう!まずは無料体験から

お子さんをリトミック教室に通わせてみませんか?

早いうちから、体を動かしておしゃべりをする習慣をつけることで、感性を磨いていくことができます。0歳からでも全然早くなく、早ければ早いほど良いのです。

今なら、EYS音楽教室で無料レッスン体験を実施中!

まずは無料でお試ししてみてはいかがでしょうか。

情操教育を始めるべき時期について

美しさは0歳で五感を使って感じることから芽生えます。情操教育はすでに始まっていると考えることができます。

聴覚:妊娠16週頃から、赤ちゃんは耳が聞こえるようになり、1歳頃には、大人と同じくらい聞こえます。

視覚:身体が発達するにつれて視力がよくなっていきます。生後5、6週から大型玩具を見つめるようになります。

嗅覚:妊娠20週頃に鼻の粘膜に嗅覚細胞がほぼできあがります。生まれた時点で、大人とほぼ同じくらいの嗅覚を持っていると考えられています。

触覚:妊娠18週ころから指しゃぶりをしていることが画像で確認できるといわれています。

生後4ケ月ごろから触覚を積極的に使って学習します。

0歳から、五感を育てるということは特別なことではないかもしれません。生まれてから毎日体験しています。始めようと思った時がチャンスでしょう。

情操教育の実践方法について

情操教育とは、創造的・批判的な心情、積極的・自主的な態度、豊かな感受性と自己表現の能力を育てることを目的とする教育ですから、ご家庭で実践できること普段の遊びの中に、いくつもありそうです 。

①音・音楽を聴く

TVやCD、DVDなど日常生活には音や音楽がたくさんあります。一緒に聴いてみましょう。 楽しくてワクワクする、ちょっと怖い感じ、音楽を聴いて心が動くと自然に身体が動いて自己 表現します。

楽器やオルゴールのように自分で動かして音を出すのもいいです。風、雨、葉っぱが揺れる、セミが啼く、自然の音を一緒に聴いてみると、子どもなりに感じて表現します。

0歳からの音楽会など、本物の楽器を使って生の音楽を聴くことができます。生の楽器の音を身体で感じながら聴くことは、幼いお子さんでも感動します。

お子さんの表現が一方向にならないように、すぐ側にいて話しかけて、お子さんが話せるようになったらお互いにことばにしましょう。ことばが増えてくると、表現はさらに豊かになります。

②お絵描き

自由な発想で感じたことを表現します。3歳前半頃、お子さんが線を描くようになったら様子 をよく観察してみてください。線を引く速さや長さを変えているかのように見えます。点を一つ 二つと描きながら、広がりを見せたり、重なったり、何かをイメージしているのだと思います。

クレヨン、絵の具、天然の染料、紙の材質を変えるなど工夫をすると、表現が広がります。 絵を描きに出かけて、陽にあたり、風を感じ、気温を感じ、季節を感じる、さまざまに体験が増えます。美術館に出かけて絵画に触れることもいいと思います。

③砂遊び・泥遊び

砂遊びや泥遊びは、手触りを楽しみ、さまざまな形を作り、スコップやバケツなどの道具を 使い、水は使う量によって砂を変化させ、創造的な遊びです。

山を作り、川に水を流し、ママ(パパ)、または子ども同士がそれぞれに役割をもって協同作業で楽しむことができます。泥団子を作りながら硬さを変えたり、丸く形を整えたりすることで手指の力をコントロールさせます。想像を膨らませながら、形を作ることで作る過程を楽しみ達成感を感じることができます。

創造的な遊びから造形の美しさを感じられることでしょう。

情操教育ならまずリトミックを!

日本の学校教育で音楽は情操教育の一環として考えられてきました。音楽では表現領域に歌唱、器楽、音楽づくりの三分野と鑑賞があります。それらすべてをリトミックは含んでいます。

リトミックは集団形式で実施され、子ども一人ひとりが能動的(主体的、積極的)に参加できるプログラムが考えられています。協調性やコミュニケーションなどの人との関係は集団で学べるものです。表現する力は音楽を聴く力を育て集中力や判断力、思考力などを必要とします。

音楽に合わせて身体を動かして表現することで、さまざまな能力を自然に向上することができます。音楽を聴くと身体が動く、ワクワクする、そういった一つひとつの表現を積み重ねて表現する喜びが学びに向かう力(好奇心、協調性)を育てます。リトミックの表現は楽しく、失敗がありません。そのため、意欲を育てます。

リトミックを習わせるならEYS音楽教室へ

EYS‐kids(EYS音楽教室)では、音楽脳と心を育む全国No.1の子供教育プログラムをご用意しております。

リトミックは、演奏家として活躍しつつ、リトミックの豊富な指導経験をもつ講師が担当します。

リトミックコース 通常(日本語)は、ダルクローズが考案した教育法をEYSが10年かけて進化させた月齢別の6つのクラスがあります。

音感と同時に英語も身につけさせたい方におすすめなのが、ネイティブ講師によるリトミックコース 英語です。年齢で分けて3つのクラスがあります。どちらのコースも生後6ヶ月から始められます。

生後6ヶ月~1歳のころは、寝返りから、つたい歩き、ひとり歩きと運動能力がアップ!

音や音楽に反応したり、ピアノやタンバリンといった音の出るものに興味が出たりする時期です。2~3歳ではママ(パパ)と一緒に身体を動かすことが楽しめるようになり、少しずつことばで意思疎通ができるようになります。4~5歳は、音楽に合わせて自由に動くことができます。演奏したり、リズムを取れるようになったりします。ママやパパと踊ったり歌ったり、1人でも楽しめるようになります。自分でアイディアが出せるようになり表現が広がってきます

ママやパパと一緒に、楽しいリトミックの時間を過ごしませんか?
リトミックは、どの年齢からも始めることができます。

最後に

お子さんに、心が豊かな人になってほしい、心を大切にする人になってほしい、そう思うからパパやママが日頃から心がけていることがあると思います。
心がけが強すぎると苦しくなってしまいます。お子さんやママ、パパにはそれぞれのリズムがありますから、そのリズムに合わせて、居心地のよい部屋で、絵や花を飾り、季節の野菜や果物を食べ、三回の食事を味わい、そういう日常の中に情操教育というものは散りばめられています。

美しいものを美しいと感じる心を育てることが情操教育です。

リラックスして楽しめる時間を過ごしましょう。その生活の中に音楽があり一緒に楽しむ、習い事を始めてみる、先生やお友だちとの出会い、何よりお子さんの心の成長に気づく瞬間が増えてくると思います。

リトミックは子供が小さいうちから始めよう!まずは無料体験から

お子さんをリトミック教室に通わせてみませんか?

早いうちから、体を動かしておしゃべりをする習慣をつけることで、感性を磨いていくことができます。0歳からでも全然早くなく、早ければ早いほど良いのです。

今なら、EYS音楽教室で無料レッスン体験を実施中!

まずは無料でお試ししてみてはいかがでしょうか。

教育 // 音楽なぜなに」の最新記事

カテゴリから記事を読む