知ってましたか?実は幅広いキッズダンスの世界

近年、キッズダンスが大人気!

小さな子どもたちが、身体をめいっぱい使って全力でキレッキレに踊っている姿のカッコ良さに感心したり感動したり…。仲間と一緒に、息を合わせてのびのびと踊る姿は、ダンスの楽しさや面白さを伝えてくれますね。コンクールや発表会といった大きなステージでは、キッズという年齢の枠を超えて、オーラやプロ意識を感じることもあります。

ダンスはショービズ系、競技系と広がりを見せる現在では、ジャンルによって芸術性やエンターテイメント性など求められるものに違いがあります。これから自分の好きなジャンルで幅広く活躍するためにも、具体的な目標をもって、レッスンに励んでいけたらと思います。

日本におけるストリートダンスの多様化

近年、ダンスが大ブームとなっています。テレビCMやテレビ番組、YouTubeなどによってダンス動画やヒップホップ音楽は身近なものになりました。ヒップホップなどのダンス教室は子どもに人気の習い事として 定着しつつあります。さらに、ダンス経験者が再び習い始めたり、シニア世代の健康増進といきがいを求めてヒップホップを始めるようになり、今後もダンス人口はますます広がっていくでしょう。

こうした状況の影響を受けてダンスが学校教育の必修科目になったことに合わせて、NHK教育テレビで2013年からEダンスアカデミーが放送されました。EXILEのメンバーが講師を務めて、ダンスをわかりやすく教えるという教養番組です。子ども達が人間的に成長していく姿が感動的だと好評となっています(exciteニュース.2016.8.2www.google.com/)。

学校教育へのダンス必修化の影響から、学校の授業やダンス教室で習う以外にも、小・中学校のクラブ活動や部活動や地域の同好会など、ダンスができる場所が広がってきています。それと同時に、2013年からは学校単位で参加できるコンクールも登場してきました。

日本でのストリートダンスの発展において、社会に浸透してダンスが学校教育で必修化されたことは転機といえるでしょう。

キッズダンサーにとっては追い風

 2018年のブエノスアイレス・ユースオリンピックに続いてパリオリンピックでもダンススポーツ競技種目としてブレイクダンスが採用が決まりました。日本の強化選手が決定するなどキッズダンサーならずとも多くの関心が寄せられることになりました。

日本では、ストリートダンスのメジャー競技化、社会的認知の向上とダンサー地位確立のために一般社団法人ダンスリーグが設立されました。2020年に世界初のストリートダンスのプロリーグが本格的に始動します。既に2016年からプレシーズンマッチが全国で行われています(毎日新聞.2018.1.4)。

全国5つのチームには下部組織があり、キッズダンサーも超難関オーディションを突破して入団しています。大好きなダンスが職業になる可能性が高くなりますね。キッズダンサーにとっては、大きな目標となるでしょう。

幅広いジャンルでダンススキルを身につけよう!

キッズダンスといえばヒップホップのイメージが強いですが、小さな頃から習うことができる人気のダンスを5つ取り上げてご紹介します。ダンスは披露するチャンスがあるので、場数を踏むことで度胸がついてきます。スキルとともに度胸もつけてダンスを楽しみましょう。

ヒップホップダンス

ヒップホップダンスは、1970年代後半にニューヨークで生まれたのストリートダンスです。独特のリズムのラップとブレイクダンスから始まりました。ヒップホップはラップ、ブレイクダンス、グラフィティ、DJの4つで構成されています。自分がかっこいいと思った動きを取り入れてさまざまなステップがあり、大きく身体を使って動きます。

ジャズダンス

ジャズダンスは、1920年頃のニューオリンズで生まれ、ジャズだけでなくポップミュージックに合わせて踊ります。バレエの要素を基礎として、身体を引き上げて身体の軸を意識して踊ります。決まった型がないので自由な動きで表現します。

フラダンス

フラダンスはハワイの伝統的な踊りのことで、正確にはフラで、ダンス・演奏・詠唱・歌唱を指しています。もともとは宗教儀式で男性だけが踊っていました。手や腰の動きが特徴的ですが、映画フラガールで踊っていた激しい動きはタヒチアンと呼ばれる別のダンスになります。

チアダンス

チアダンスは、1890年代にアメリカの大学で母校のフットボールチームを応援するために誕生しました。チアリーディングはアクロバットな要素が多く、ダンス部分を独立させた競技がチアダンスです。バレエやジャズの要素を取り入れた技術とチームの一体感が特徴で、エンターテイメント性の高いダンスです。

タップダンス

タップダンスは、1700年代アメリカのサウスカロライナ州が発祥とされています。タップス(金属板)を貼り付けたタップシューズで床を踏み鳴らしてリズムを刻みながら踊ります。軽快なステップが特徴です。

話題のキッズダンサーたち

最近話題のキッズダンサーをご紹介します。観る人の視線をくぎ付けにしてしまう個性と技術はとても衝撃的でした。

当時15歳のラッセル・ホーニング君がバックパックを背負って腕振りダンス(フロスダンス)をして、2016年8月にインスタで公開して以来、爆発的な人気となりましたね。彼のフォロワー数は200万!ケイティ・ペリーのミュージックビデオの出演まで果たしてしまいました。無表情で機械的な感じが、とても個性的で印象に残ります。

アメリカのアポロシアターにて、アポロアマチュアナイトの決勝「SUPER TOP DOG」が開催され、日本からはアポロアマチュアナイトジャパン優勝の「544 6th Ave」がゲスト出演を果たしました。

544 6th Aveは、愛知県在住の「タイムマシーン名古屋」に在籍しています。メンバーは、リーダーのMahiro22歳、Takuto Alien19歳、けいいちろう23歳、Kaisei15歳です。Kaisei君は5歳からダンスを始めたそうです。アニメーションとヒップホップというダンススタイルで、独特の世界観に引き込まれます。

最後に 

これからのキッズダンスは実に幅広く続いていきますね。時代の流れとともに大きく変わってきています。先人達が築いてきたものを受け継いで、ステージにより多く出て、チャンスを掴んで欲しいと思います。

最近配信されたPPAP-2020、大ヒットしたPAPPの手洗いバージョン。手洗いの大切さと平和への祈りが込められています。歌詞があるので伝えたいことはよくわかります。ただ、ピコ太郎さんのビジュアルの方が面白くて際立ちますよね。ダンスのスキルは別として、キャラクター性が濃く、魅せ方が上手く、立ち姿などさすがプロ!と思って楽しんでいます。

ダンスはチームワークが大切だと言われるからこそ、自分らしさを出していきたいものです。ピコ太郎さんが「僕って才能あるの」と言ってました。表現する人には、こういう思い込みに似た自信というか、自己暗示をかけるのもいいと思います。とてもポジティブな考え方だからです。自信を持って自分のダンスを楽しみましょう。

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